前田さんの突っ込みを真に受けていたところを、前田さん
自身に訂正される僕だった。
「 もう時間が余りないから、ちゃんと話してね。後の事
は私がどうするか話しするから。」
「 はい、分かりました。僕が彼女をどうしても紹介した
かったのには理由があります。実は彼女にも僕に似た力
を持ってるのを知ったからです。」
その言葉に前田さんも驚いていたし、話をされた彼女自身
も驚いていた。
「 神崎さん?どうして・・・・。私の力の事言っちゃう
んです?周りの人に知られたくなかった。どうして?」
「 大丈夫だよ、前田さんは唯一僕の力を理解してくれて
る人だから。それに他の人には絶対言わないから。」
「 でも、それでも。言う前にちゃんと伝えて欲しかった。
私はどんな形であれ、知られたくなかった。」
その言葉は切実だった。僕は軽率だったと感じていた。
「 ごめん。・・・・僕がホント悪い。ごめん。」
「 神崎君、ちょっとデリカシーにかけてるわね。女の子
の事知らな過ぎ。男の子だって言われたくない事あるで
しょ?ちゃんと話しておかなきゃダメじゃない。」
前田さんにも言われてしまった。僕は大いに落ち込んでし
まった。そんな僕に彼女は告げる。
「 もういいよ。許してあげる。でも事前にちゃんと話し
てよね。私だって言われたくない事ってあるんだから。」
彼女は優しく僕に微笑む。僕は余計に罪悪感に苛まれていた。