そんな時前田さんから連絡が入った。
「 神崎君、そろそろだと思うんだけど・・・・。」
「 そうですね、もうそんな時ですね。すみません
監督。ちょっと時間を頂けませんか?」
「 ああ、いいけど。まだ直ぐに撮影には入れそうも
ないからな。」
「 ありがとうございます。なるべく早く戻ってきま
す。」
僕は急いでその場を立ち去り、前田さんの待つ場所ま
で走っていた。
「 神崎君どうしたの?急いでたけど。」
「 あ~。今日ねどうしても会いたい子が来るらしい
の。」
「 え、玲子付き合ってたんじゃないの?別にスキな
子ができたって事?」
遠藤さんと玲子さんは僕の行動について話していたよ
うだ。
「 違うわよ。なんでもたかしの考えが有るみたいな
んだけど、ハッキリ言ってくれなくて。もしかして
美奈の言うように違わなかったりして・・・・。」
「 冗談に聞こえないわよ玲子。あなたの言葉って、
妙に当たってたりするから。」
「 そう?どうなのかしら・・・・。」
かなり重い話になっていたようだが、僕はそんな事も
知らず、気持ちを高まらせて向かっていた。