次の日に撮影に向かう気持ちは高揚していた。

「 神崎君、かなりうかれてるわね。大丈夫?普段より

 かなりテンション高いから、逆に心配になるけど。」

「 なに言ってんですか、大丈夫ですよ。それよりも

 早く行きましょう。それに途中で連絡入れますから。」

「 そう・・・・。まあいいわ。急ぎましょう。」

気分の高揚を抑えつつ前田さんと撮影所まで移動する。

午前中の撮影が始まる。そこには由紀も参加。僕はちょ

っと声をかけ辛くしていたが、由紀は気にしてない素振

りなのか普通に声をかけてくれた。

「 た~かし、おはよう。今日もよろしくね!」

「 あ、う、うん。よろしく。あのさぁ・・・・。」

「 昨日の事?なんだ、まだ気にしてるの?あんなの気

 にしてたら、この世界辛い事だらけだよ。すぐに気持

 ち切り替えなきゃ。由紀はもう大丈夫です!」

「 そうなの・・・・?もう大丈夫なの?」

「 たかし、そんなんじゃ今日の撮影に出ちゃうよ。だ

 からもう大丈夫だって言ってんじゃん。」

由紀はホントに大丈夫だった。こうしたシチュエーショ

ンは、普段から多く体験してきたと聞かされた。

だが僕にとってはとても気にしてしまうし、今後も由紀

の様に簡単に切り替えできる自信は無かった。


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