光速に紡がれる糸のように見える程素早い切り返しの連続。お互いの気が緩む事は無かった。ベヒモットも流石と言わんばかりの捌きが続く。どちらが形成が不利なのか分からない時間が続く。その時間にして2時間が過ぎようとしていた。常人であれば、これだけの剣を振るえば5分ともたないだろう。常人離れした神童の剣。このまま無言のままに続くかに思えた瞬間だった。突然お互いの手が止まった。

( なかなかの者ですね。私の事をここまで追い詰めるとは・・・・。でも決定打がありませんね。それでは決着がいつまでも着かないでしょう。)

「 そうだな、俺もそろそろ何とかしないとと思ってたとこだ。お前まだなにか隠してるだろ?これだけやってたら分かる。お前の本気はまだ出してないってな。」

「 だったら、神童君。貴方もちゃんと本気を出してください。時間を掛け過ぎです。それとも・・・・、本気が出せませんか?だったら他の方の応援でももらいますか?」

「 ん~ん、なに言ってんだ!俺に応援だって?バカにするな!こんな奴いつでも倒せる。ただのウォーミングアップだ。」

「 貴方のウォーミングアップ長すぎます。そこまで言うのなら、ちゃんと結果見せてください。」

「 わ~たよ。やればいいんだろ?見てろよ。」

( 貴方方も私をなんだと思ってるのでしょうかね・・・・・。ならば、これが私達の本気ですよ。貴方もささっと本気とやらを見せて御覧なさい。ま、私の本気の方が凄いですけどね。)

一段と禍々しさが増す。今まで見せていた顔が1つになる。そして体付きがさらに倍化する。今まで出会ったモノが子供に感じる程の大きさ。体長はゆうに20メートルを越そうかとしていた。その全長に神童も見上げてどうしようかと考えていた。

「 これはまた・・・・大きくなりましたなぁ~。」

( さあ、本気で殺り合いましょうか?それとも怖気づきましたか?)

「 バ、バカ言うな!? お前なんか、大きくなってもなんとも無いわ。」

だが、まるで人間が蟻等の小さきモノを見るように余りにも小さく感じとられていた。普通ならここで敵う筈が無いと諦めてしまうであろう。神童は違っていた。と言うよりもこの2人が特殊であったのだ。まるで恐怖を感じてはいなかった。

「 そろそろだな。もういいだろ?な、承認してくれよ。じゃないと俺達殺れちまうぞ、いいのか?」

「 まだです。貴方の本気はそれを待っての事でしょう?まだまだですね・・・・・。」

「 ちくしょう!まだ出し惜しみするのかよ。分かったよ、やってやるよ。」

( さあ、どうしました?反撃して来ないのならば、私が殺ってしまいますよ。ま、私も大分楽しませてもらいましたから、一思いにいきますか。)

上空から大きな拳が振り下ろされる。その拳を剣で受けるのだが、流石にそれを受け止めるだけで精一杯で、その勢いで大きく飛ばされる神童だった。壁をいくつも破壊しながら飛ばされていた。


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