気分が高揚していた。こんな気分は初めてだった。
「 神崎さんどうしたんです?連絡は嬉しいんですけど
なにかありました?」
「 あ、そうだね。連絡したのは君にもう一度会いたく
てね。」
「 え、そ、そうなんです?まさか、まだ私の声の力が
効いてるだとか?」
「 いや、いたって普通です。君の声の虜になったのは
確かだけど。この誘いはもっと君にいい事になればと
思ってね。」
「 なんなんです?いい事って。」
「 それはもう一度会ってからの楽しみにしてもらいた
いんだけど・・・・ダメかな?」
「 なんか怖いです。けど神崎さん、信用します。悪い
人じゃないって会った時に感じましたから。」
「 そう、ありがとう。じゃ、いつだったらいいかな?
君の時間に合わせるよ。」
まるでデートの誘いだった。早く時間が過ぎてくれない
かなんて考えたり。ワクワクが止まらない。
「 私ですか?そうだな・・・・、明日でもいいですよ。
時間は2時になんてどうですか?」
「 明日の2時か・・・・。うん、分かった。何とかす
るよ。じゃまた明日連絡する。」
こうして約束を取り付けた。明日も撮影もあるから大変
だ。だけどあの子に会えると思うと疲れを感じなかった。