携帯の呼び出し音。暫らく鳴って出た。
『 はい、どなたですか?』
「 あ、今日公園であった神崎です。分かります?」
『 神崎さん?今日公園で?』
「 え、覚えてないですか?ブランコの傍で会ったじゃ
ないですか。」
僕は不安になった。まさか違う番号にかけてしまったのか
と思ってしまった。
『 ・・・ちょっと、なに勝手に私の電話に出てるの!
あ、すみません電話変わりました。どなたですか?』
「 あ、神崎です。今日公園で会った・・・・。覚えて
ます?」
『 はい、覚えてますよ。神崎さんですね。ブランコの
傍で会った。』
「 そうです!よかった、違う人に電話したのかと思っ
ちゃった。」
『 ごめんなさい。私の携帯に勝手に出たの妹なんです。
ちょっと置きっぱなしにしてたから。』
「 そうなんだ、妹さん居るんだ。」
『 はい、私と妹双子なんです。』
「 そう。あ、急にごめんね。今大丈夫なの?」
『 はい、大丈夫ですよ。でも、びっくりです。会って
直ぐの人に連絡先聞かれたの。それに私も教えた事な
かったんだけど、なぜか神崎さんには教えてた事。』
「 なんだ、じゃお互い様だね。僕も人に聞く事って初
めてだったから。自分でもびっくりだよ。」
なんとか連絡がとれて安堵感がでたのか、それとも違う
気持ちがそうさせたのか、本題に入る前の話に夢中にな
っていた。