「 たかし何処いってたの?急に見えなくなったからさ。」
「 あ、ちょっとね。気分転換に外に出てたんだ。」
「 そうだったの。気分転換できた?」
「 うん、久しぶりにブランコに乗ったよ。」
「 え、ブランコ?何処行ってたの?」
僕は玲子さんに周辺で見つけた公園に行った事を告げる。
「 そうだったの、気分転換十分だね。撮影に影響は無いわね。」
「 そうですね。頑張りますよ。」
少女の事は伏せていた。僕的にちょっと話しづらかったのと、み
んなに秘密にしておきたかった気持ちがあった。今までに無い感
情を抱いていた。
「 撮影再開します。スタンバイお願いします。」
スタッフさんから撮影再会の告知。僕は気を引き締めて撮影に望
む。
僕の中に芽生えた新たな気持ちが影響してか、撮影は僕が思うよ
りも順調だった。それに監督にも褒められた。
「 どうしたんだ?今日のたかしはいいな。感情が入ってるよ、
いつにも増していいよ。この調子でいこうか。」
「 たかしホントすごくいいと思うよ。こっちも負けてられない
わね。それになんかすごく引かれるの。」
「 そうですか?よかった、頑張ります。」
それからの撮影も順調過ぎる位で、思ったよりも時間がかからな
く、早く今日の分は撮り終えた。
僕には1つの考えが浮んでいた。少女との出会いで新たな道筋が
できたようだ。