「 これが僕の力だよ。僕の瞳は僕の瞳を見た人を引き付
ける力が有るんだ。今はその力をコントロールする力を
付けてる所だよ。むやみに見つめるとどんな人でも引き
付けてしまうから。」
「 そ、そうなんだ・・・・。こんな力だったの。」
「 あ、ごめん。もう一度僕の瞳を覗いて。直ぐに力を解
放するから。」
以前よりも力の使い方を自由にできてきていた。少女の目
を見ながら、心で解放を願う。
「 楽になったわ。すごいのねあなたの力も。一瞬にして
人を引き付けるなんて。」
「 でもこの力が自由でない時は困ったよ。どうやってこ
の力を見せないようにするか。」
「 お互い苦労したんだね。私もこの力のせいで嫌な思い
してきたの。今でもそのせいかな・・・・人と話すの苦
手になっちゃた。表では全くしゃべらないの。初めてよ
こんなに思いっきりしゃべるのなんて。どう?私も力を
解放したの。今の気持ちは?」
「 うん、ドキドキが納まったよ。お互い使い方次第では
大変な事になるね。」
今まで同じような力を持った人と出会う事が無かったから
すごく共感を持つ事ができた。
「 あ、そろそろ戻らないと。僕今役者として仕事してる
んだ。撮影の途中なんだ。」
「 そう、頑張ってね。会えてよかった。」
「 あの・・・・、よかったらまた会えないかな?もっと
君の事が知りたくなった。」
「 え・・・・・、い、いいけど。」
初めての出会いと行動。連絡先を交換するなんて今まで無
かった。すぐさま撮影所へと戻っていった僕だった。