打ち込まれる弾丸。それにより再生した体が再び浄化されてゆく。魔の者の悲鳴と共に勝利への確信を余韻と共にしていた。
「 これでおしまいだ。今度は再生も叶わないだろうけどな。」
( ちくしょー、こんな所で・・・こんな所で望みが・・・・。)
「 元の世界に戻る事はね~よ。往生しな。」
消えかける体と浄化される魂。魔の者も浄化されると天国へと導かれる。魔の者にとってそれはもっとも苦痛と感じる事なのだから。その最中に魔神は今回の黒幕へと近づこうとしていた。
「 さてと、片付いた。魔神の奴に合流しないとな。奴は今何処に居るんだ?」
( おっと、もうここを離れるのかい?そうだね相棒が気になるだね・・・。でも、簡単に行けるかな?)
神童は背中越しに聞こえた声に、即座に振り向き銃を構える。だがそこにはなにも居ない・・・・。
「 なんだ・・・・、誰だ!!何処に居る?」
( おや、私の事かい?そうら、私はここに居るよ。)
笑みを浮かべた魔の者が、神童の耳元で囁いた。ゾッとする神童を完全に捕らえていた。
「 くそ、なんだお前は!!何処に居やがった。俺が全く気づかないなんて。」
( 私はベルーガ・ヒック・モッデーロ・トリオンⅢ世。私の事はベヒモットとお呼びください。)
「 なにがベヒモットだと!お前達はなんの為にここに居るんだ!?」
( そんな事は簡単な事、私達自信は欲望の塊。自分が望む事の為ならなんでもやります。至福の時間を手に入れる為ですよ。それをなす上で人間はとっても手懐けやすい。なんせ人間は欲望のだらけですからね。)
「 そうだな、お前達はいつもそうだ。欲望を叶えんが為に人間を利用する。」
( そうですよ。人間は簡単に欲望を曝け出しますからね。利用しやすいんですよ、いつの時代も。)
「 残念だったな、今回でその夢も費えるだろう。俺に会ってしまったからな。」
( そんなんですか?ほ~う大変自信があるようですね・・・・。でも私を浄化できますかね?)
かなり挑発するベヒモットである。古の時より、魔の者は人を利用して欲望を叶えてきた。それを浄化してきた組織ではあるが、いくら倒しても次々と現れる魔の者をすべて消し去る事は出来ていない。それは幾度となく繰り返されてきた現実。今も世界中で密やかにまたは大胆に行われ続けているのである。ベヒモットもその古より続く中で生き残ってきた者なのである。
( 私を浄化しようと試みた者達は今までどうしたんでしょうかね?あなたは私を・・・・。)
「 ごちゃごちゃうるせ~よ。俺は今までの奴らとは違うって事だ。ささっと片付けてやるよ。」
神童はすでに銃の装てんを済ませて、いつでも攻撃の取れる体制をとっていた。