学校の中では魔神は優等生であった。生徒会に入って副会長をしていた。次期生徒会長と言われるほどの人望も厚い人物である。

「 おはようございます。今日も一日よろしくお願いします。」

「 おはよう。今日も頼むぞ。おい、みんな魔神を模範にしろよ。」

生徒指導の先生に挨拶をする。人望は先生方も信頼を置くほどであった。方や神童はと言うと。

「 お、珍しく遅刻をせずに登校か。今日は雨でも降るかな?」

「 うるせいよ。俺がいつ来ようが勝手だろ。」

「 お前はなってないな、なんだその格好は!もっとちゃんとできんのか。」

「 ほっとけよ。俺が好きでやってんだ。お前に言われる筋合いはね~よ。」

「 なんだと!?それが先生に向かって言う言葉か!」

「 先生!その辺りでいいでしょう。後の事は私が言いますから。」

「 そうか?じゃあ頼むぞ。」

先生方にもダメに見られている神童であった。神童は朝から機嫌が悪いと言わんばかりの態度で教室へと向かっていた。そんな道すがら魔神が諭すように告げる。

「 またですか貴方は・・・・。先生にまで反抗的。いつもながら思いやられますね。」

「 はん、あいつが余計な事言うからだよ。」

「 そうですか?貴方はもっとキチンとすべきです。曲がりなりにも貴方は・・・・。」

「 おっと、それを言うか?お前だって全然違うじゃね~かよ。お前だって・・・・。」

「 お前!?貴方今お前って言いましたか?お前って・・・・!?」

「 あ~!!・・・・すみません。私が悪いです。訂正します。貴方様です。」

「 バカにしてるんですか!!これは放課後が楽しみですね・・・・。それでは・・・・。」

「 しまった!?やべ~。怒らせちまった・・・・。こりゃ後が大変だ、どうしよう。」

色々と秘密のある2人であったが、学校内ではごく普通の生徒をしていた。魔神は教室に入るまでに出会う生徒達とも挨拶を交わす。その風貌からも女子生徒にも人気があり、アイドルなみにみんなから眼差しが向けられていた。下駄箱にも毎朝ファンレターやらラブレターが置かれていた。その反面、神童はというと、向けられる眼差しは冷ややかな目線であった。一部の男子には人気があったが、大半が近づく事を恐れていた。

「 あ、あれ神童よ!やだ~。」

女子から漏れる言葉はいいものではなかった。そんな時にも相手にしてくれるのは、いつもつるんでいる男子だった。

「 はん、なにがやだ~?だ。こっちが方こそ・・・・。くそ!」

「 まあまあ、そうふてくされるなよ。今日もいいもんあるからさ、休み時間付き合えよ。」

「 お!そうか。よ~し、休み時間と言わず今見せろよ。」

「 いいけど・・・・・。いや、ダメだ。また後でな。」

2階教室の窓から向けられる魔神からの目線に気づいたもの達は、恐れも感じているのだった。

「 け、またあいつかよ。今日はツイテね~な。」

教室の奥に消える魔神であった。神童は納得いかない表情で教室へ向かうのだった。


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