「 たかしに会いたいのはホントだぞ。帰国してすぐにでも
会いに行きたかったけど、流石に仕事の邪魔はできないし
ね。私もすぐに仕事入ってたし。」
「 ありがとな。こんな俺でも会いたいって思ってくれて。
俺も今色々考える事ありすぎて、どうしていいか分からな
くなってたからさ。色々注文されても答えられない状態。
だから、由紀に言われた事にムキになっちゃった。ごめん
な。」
「 そうだったんだ。いいよ。私が無理に呼び出したんだか
らさ。こちらこそありがとう。こんな私に付き合ってくれ
て感謝感謝だよ。」
お互いにホッとしていたし、なんか前よりも近くなったよう
に感じていた。
「 たかしは何に悩んでんの?よかったら聞かせて。私だっ
てなんか役になるかもよ。それにたかしの事もっと知りた
いからさ。さ、どうぞ。」
「 う~ん、急に言われてもな・・・・。そう?ありがと。
それじゃ言わせてもらおうかな。」
「 どうぞ、どうぞ。なんでも聞くぞ!」
僕は昼間の出来事を話した。遠藤さんの事は、流石に名前は
言わなかったけどね。事情を混ぜて由紀に話した。
由紀はじっくり聞いてくれた。
「 ふ~ん、大変な事あったんだ。」
「 ・・・・ホント大変と思ってる?」
「 ちゃんと思ってるよ!あ、なんかバカにしてない?私だ
ってちゃんと考えてんだぞ、もう!」
「 ごめん、言い過ぎました。」
こんなやり取りで僕も気持ちが落ち着いていた。これが由紀
の僕への気配りだったって気づくのは、もうちょっとしてか
ら。今は、聞いてくれた事で気持ちが少し楽になっていた。