「 なんだよ、そんなに久しぶりかよ。俺は元気だよ。」
照れる気持ちと、妙に強がる気持ちで僕はゆいに強がりの言葉を
かけていた。
『 たかしは、今なんか悩んでるでしょ?どうしたの?言って
ごらんちゃんと聞いてあげるから。』
「 なに言ってんだよ。悩んだりなんかしてないよ。仕事も順調
だし・・・・なにも問題はないよ。心配すんな。」
『 そう?そんな言葉聞くのっていつ以来だろ。やっぱり悩んで
んだ。図星だろ。ホントのトコ当てられると、急に強がっちゃ
うもんね、たかしは。変わってないなそんなトコ。』
ゆいには隠し事ができなかった。まるでその場に居るかのように
思えるほど僕の心を掴んでいた。
「 ゆい・・・・。俺さ、このままでいいのかな?」
『 たかしは、優しいからさ。人に傷つけられても、いつも自分
が悪いと思ってしまうんだよね。たかしのいいトコでもあり、
悪いトコでもあるかな・・・・。でもそれがたかしじゃない。
変わる事無いと思うよ。』
ホントゆいは僕の事を知っていた。まるで今日あった事を知って
いるかのように話す。
「 ありがとゆい。ホントのトコ、気持ちが沈んでたからさ。
タイミングいいよな、いつも。俺が沈んでる時、そんな時いつ
も励ましてくれる・・・・。ホント、すごいよゆいは。」
『 何年付き合ってると思ってんの?なんとなく分かるのかな?
たかしがなんか落ち込んでるのが。なんとなくだけどね。』
僕は少し気持ちが晴れてきていた。ゆいの声、励ましの言葉。
僕の目に光る物が溢れていた。みんなに見えないように、窓の
外を眺めるようにしていた。