「 お主もなかなかの者のようだな。ただこれ以上は近づかん
方がお主の為だ。」
「 ほう自信があるようだのう。私が斬れると?難しいと思う
ぞ。ほほほほ~う。」
頭らしき者は自信が十分に伝わる。顔を半分以上隠し、鼻の上
部から額までが見える程度。身の姿を忍び装束の様に着こなし
ている。
「 なんようだ。検討次第ではこの世から消える事になるぞ。」
「 怖い怖い・・・・。安心せい、今日は単なる下見ぞ。それ
にお主が斬ったと思った者をよく見ろ。」
斬ったと思われた人物は、そこには無かった。忍者で言う変わり
身と言うものだった。
「 わしの部下に間抜けは居らぬ。お主の剣はすごいが・・・。
全員が斬れるとな、まだまだよのう。」
「 ・・・・そうか。手こずりそうだが、そうでもない。」
「 その自信はどこから来るのか。」
「 そうでもないぞ。お主達の部下の様子を見るのだな。」
周りの部下の様子がおかしいと気づくのには、早すぎる斬撃で
あった。部下の何人かの足や腕が切れていたがそれ自身が気づか
ない。
「 今度は少し本気を混ぜた・・・。引く気になったか?」
「 なるほど、その自信の訳が分かった。油断は禁物の様だの。」
先程とはうって変わって警戒したようだ。