「 あなたなにしてるの?体が震えてるわよ。私が怖いの?
それともただ脅えてるだけかしら。」
力の暴走を抑えようと頑張っていた僕の体に震えが来ていた。
するとそこに思わぬ人が現れた。
「 遠藤さんもう止めなさい。こんな事しても気持ちを掴む
事はできないよ。余計に気持ちが離れてしまうよ。だから
もう止めるんだ。」
「 ・・・・どうして?どうしてあなたがここに?」
「 遠藤さん、君の気持ちは以前から知っていたよ。君の
僕に対しての気持ちは嬉しいよ。でもこれはやりすぎだ。
それに僕は神崎君の事を恨んだりしてない。逆に僕は
神崎君自身を応援しているんだ。」
この場に現れたのは冴島さんだった。その姿を見た遠藤さんは
その場に崩れ落ちた。
「 私・・・私の事、嫌いになりましたか?」
「 どうだろう?この後の君次第だよ。無茶したね。」
「 私・・・私はあなたの為を思って・・・。それにあなたが
輝きを放てる場所は、脇役じゃない。主役を演じてこそ、
冴島様の魅力が一番輝きを放てる場所。だから・・・。」
「 僕は主役だけが人を輝かせるものだと思ってないよ。君も
それ位分かってるだろう?演技は主役だけじゃいいものに
ならない。主役を支える脇がしっかりしなくちゃ、いい作品
になんかならないだろ。だから僕は神崎君を輝かせる為に、
脇役を精一杯務めるつもりだよ。」
冴島さんの気持ちが僕に染み入る。そのおかげで込み上げた
感情は落ち着きを取り戻した。