撮影現場に着くと、案の定記者達が待ち伏せていた。だが記者達

も警戒してか近寄る事をしてこなかった。監督の威厳がここでも

効いているようだ。スタッフさんが迎えに来てガードされる中、

僕達は現場に入った。

午前中の撮影は特に支障もなく進んだ。お昼に入ったころ。

「 たかし、一緒にご飯しましょ。2人っきりでね。」

「 いいですよ。でも2人きりってまずくないです・・・。」

「 あら、私と2人が嫌なの? 」

「 いや~、そうではないけど。昨日の今日だからさ・・・・。

 周りがね~。」

「 たかし! 私の気持ちちゃんと聞いたわよね。私よりも周りを

 気にするんだ。私の事・・・・想ってないんだ。」

「 玲子さん・・・、そうじゃないですって。想ってます、想って

 ますって。」

「 なんか無理やりっぽい! ホントは想ってないんじゃないの?

 やっぱり他の子の事気にしてるんだ・・・だから私とは・・・。」

「 勘弁してよ。そんな事ないですって。」

「 私より由紀の事が気になるんでしょ? それとも恵梨那?あ、

 幼ななじみのゆいさん?それともまだ他に居たりして・・・。」

「 玲子さん、意外とヤキモチ焼きなんですね。俺そこまで器用じゃ

 ないです。沢山の子と付き合える程経験ないですし・・・・。」

「 ごめんなさい、たかし。そうよね、私の一方的な気持ちよね。

 ホントごめんなさい。」

「 いや、こちらこそごめんなさい。気持ち聞いておいて返事は

 未だにしてませんから・・・。もう少し、もう少しでいいです

 から、時間を下さい。僕の本当の気持ちを本気で探しますから。」

その場ではハッキリと伝えることはできなかった。僕のホントの

気持ち。どこにあるんだろう?


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