「 神崎君、このまま開けないつもり?私を蔑ろにすると
どうなるか・・・・。知らないわよ。」
「 ちょっと、待てよ。そんな事言っても。ここは今俺しか
居ないんだ。男の部屋だぞ・・・・。」
「 そんなの構わないわ。それよりも、早く開けないと・・・
マスコミにリークするぞ。いいのかな?」
「 おい、待て。そんなことさせたら・・・・。分かった。
開けるよ。開ければいいんだろ?」
「 そうよ、もっと早く開けなさいよ。」
僕は渋々ながらドアを開けて内野を中に入れた。
「 たかし・・・・。もっと早く開けてよね。私だってあんな
状態で話をするのって変に思われちゃうから恥ずかしいのよ。」
「 内野でも恥ずかしい事あるんだ。」
「 当たり前じゃない。私だって女の子よ。もう。」
「 その女の子がこんな時間に男の部屋って分かってて来るかな?
なんのようだよ。早く済ませて帰ってくれ。明日も早いんだ。」
僕はぶっきらぼうに内野の相手をする。
「 そんなこと言ってていいのかな?このシチュエーション。既成
事実でも作れるわね。やってく?私と。」
「 お、お前なに言ってんだよ。そんな事なら叩き出すぞ。」
「 なに焦ってんの。冗談よ。本気にしないでよ。まあ、ホテル
だから本気になってもいいんだけどね。」
「 バ、バカ言ってんじゃない。」
「 ホント、見事なまでに焦ってるわね。ホントに冗談よ。私だって
もっといいシチュエーションじゃなきゃ嫌よ。」
ホントに冗談とも取れない内野の言い回し。こんな場になれてない
僕は焦るばかりだった。