この電話の内容は、どうも僕にホテルから出てきて会ってほしい
との連絡だった。ただ失礼ながら僕自身が遠藤さんを余り知らない。
『 どうしてもダメかな?話したい事あるんだけど・・・・。』
「 今日は無理ですよ。それに事務所からも出るなと言われてます
から。ごめんなさい。」
『 そう、私こそ無理言ってごめんなさい。また機会があれば、
ご一緒させてください。』
「 はい、よろこんで。」
なんとか断る事ができたが・・・・、突然の呼び出し。なんだったの
だろう。しばらくまた横になって考えていた。
”コン コン”
僕の部屋の戸をノックする音。すぐさま起きてドアに向かう。
( 誰だろう?前田さんかな。)
「 はい、どなたですか?」
ドア越しに問いかける。同時に覗き窓から誰が来たのかを確認する。
そこに居たのは、内野だった。それにしても・・・どうやってここが
分かったのか?
「 神崎君、ここに居るんでしょ?分かってるのよ。早く開けて
くれないかな?」
「 内野、どうやってここが分かったんだよ。それに、何しに来たんだ。
ここで話聞くから、用件を言えよ。」
「 なによ、女の子をドアの外に立たせたままで話させるの!?
なってないわね。デリカシーがないわよ。それとも私が何かすると
でも思ってるの?」
「 内野お前だったらやりかねない・・・・。無理だ。今日は帰って
くれ。」
これもまた突然の訪問者。それもスクープとしてか、内野ならなお更
このままにしてないと何をされるか分かったもんじゃない。