前田さんと玲子さん。そして僕が話をしていると小畑さんが
やってきて告げる。
「 玲子は思った事を本当に実行してしまうんだな。まあ、
そこが玲子のいい所でもあるが、悪い所でもあるな。」
「 小畑さん。やっちゃいました。いいですよね? 」
「 いいも悪いも、もう過ぎた事だ。これからの事を考え
ないとな。」
「 はい、そうですね。私も後悔はしてませんから。」
「 それならいい。私は玲子のバックアップが仕事だからな。
玲子が後悔して無いならそれでいい。さてと、マスコミから
避けて行かなきゃな。ルートは確保してるから。着いてきな
さい。」
小畑さんは予想していたようで、ちゃんとこの後の事も用意
していた。前田さんと僕も一緒にスタジオを後にする。
「 今日は家には帰れないな。ホテルは押さえてあるから、
そこまでの道にどれだけマスコミが嗅ぎつけるかだな。」
「 前田さんも今日はホテルになるのかしら? 」
「 そうね玲子ちゃん。今日は私も身動きできそうにないから
ホテルになるわね。」
「 明日は撮影が入ってるから大変だ。どうせ現場に張り込ま
れてるだろうから。」
「 でも、すごい影響があるんですね。」
「 お気楽なのはいいが神崎君、君も行く先行き先でマスコミ
やら玲子のファンが待ち伏せしてるかもしれない。実際、
君の方が大変かもしれない。」
そうか、この放送が放映されるとなると、影響は僕にも及ぶ
のだと改めて感じていた。