「 今日の撮影内容を確認します。」
ミーティングが始まった。エキストラを交えての撮影。以前に
撮った路地での事を思い出す。今度は邪魔も無いだろうと思っ
ている。この数日間撮影状態を聞いても、妨害になる出来事は
無かったと聞いているし、僕を殴った河野渉本人も今朝会って
話もできた。
「 神崎さん、おはようございます。この前は大変申し訳あり
ませんでした。体は大丈夫ですか? 」
「 河野さん、もう大丈夫です。気にしないで下さい。僕も
もう気にしませんから。」
「 そんな・・・、ありがとうございます。なにかあれば、
今度は自分が体張りますから、言ってください。」
「 ホント大丈夫ですよ。それに僕より先輩の人にそんな事
頼めませんよ。」
「 なに言ってんですか。自分は神崎さんをお慕い申してます
から、いつでもなんでも言ってください。」
河野さんは、以前の事件の時に僕の目を見てから僕の事をスキに
なったらしい。それからは病院にも来られて困った思いがある。
「 分かりました・・・・。なにかあった時にはお願いします。」
「 了解ですよ。待ってますね。」
そんなこんなで話を終わらせて、撮影に集中する事にした。
「 たかしおはよう。今日からまた一緒だね。頑張ろうね。」
「 あ、おはようございます玲子さん。よろしくお願いします。」
玲子さんと再会する。まあ昨日も会ったばかりだけど。