感情の高まりを抑えきれずに、その場にうずくまる子も出てきた。

もう曲どころではなくなってきていた。ただそんな中でも、踊り

続ける者もいた。由紀、恵梨那を筆頭に5人のメンバーが踊り続けていた。

「 あなたたち、私達の曲なのよ。なにしてるのよ、ちゃんと立ちなさい。」

恵梨那のその言葉でへたり込んでいた者達も立ち上がる。この時には撮影は

一旦止められていた。

「 どうしちゃったの? さっきまでと全然違うじゃない。」

「 私にも分からないんです。ただ言えるのは・・・・。神崎さんが・・・。」

「 なにそれ、たかしがどうしたのよ。踊りとは関係ないじゃない。」

「 でも・・・。」

「 でもじゃないわよ。」

由紀がメンバーを叱っているところで、恵梨那が由紀に言った。

「 なんとなく分かる気がする。確かに・・・たかしだわ。由紀があの振りを

 変更してからよ。私もたかしを見つめた時、力が抜けてしまう気がしてた。

 でも、ここで止めちゃダメと思って力を振り絞ったの。」

「 由紀が振りを変更するからって、撮影直前に言い出した時はどうなる

 だろって思ってた。まさかあんなところでキスするって思ってなかったし、

 神崎さんのメガネを飛ばしたよね。その後からの振りがみんな思い出せない

 位衝撃を受けたのよ。なぜだか分からないけど・・・。」

来栖さんも思いの丈をみんなに告げていた。そんな中で妹の恵美も衝撃を

受けていた様子だった。

「 私おかしいのかな? お兄ちゃんなのに・・・。気持ちが・・・・。」

それにはメンバー全員がエッて思っただろう。妹までもおかしくなるって。

それを放った僕の事を。


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