「 私、いつもみんなの為だって、突っ走っちゃうんです。でも、

 それって自分よがりなんですよ。メンバーが思ってる事よりも、

 自分の思ってる事を相手に押し付けちゃってるんです。こんな

 私、かわいくないですよね。」

「 そんな事ないよ。メンバー思いは、自分思いでもあるからさ。

 メンバーばかりでも、自分ばかりでもダメだと思うんだ。だから

 そんな松井さんはたのもしい・・・。て、フォローになってないか。」

「 あははは、そうですよ。たのもしいって。私だって・・・。」

「 そうだね。うん、今の君がかわいい。」

「 え、あ、ありがとう。」

お互いが笑顔で話せてる。そんな様子を遠目で由紀は眺めていた。

「 今日だけだぞ・・・。」

小さな決意を由紀は口にして、僕達を見ないように窓際から離れていった。

「 神崎さん、私の事松井さんじゃなくて、恵梨那って呼んでください。

 私も由紀みたく、下の名前で呼んでほしいです。」

「 唐突だね。いいよ、恵梨那。」

「 はい、・・・て、ハズカシッ。」

「 じゃあ、恵梨那も俺の事は、たかしでいいよ。」

「 ホント! じゅあ・・・たかし。」

「 おう、恵梨那。」

お互いの名前を呼びながら恵梨那はハニカミ、その横顔がとても愛らしく

かわいいと思う僕がいた。


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