由紀と僕はラウンジの窓側に2人して座り、食事を摂った。
「 たかしは、この仕事終わったらどうするの? 」
「 俺? 体調は大分よくなったから、映画の撮影に入らなきゃね。」
「 あ、そうか。私もそうだった。でも、出番もう少ないからさ、もっと
一緒に居れる時間・・・、あったらな。」
「 由紀・・・。映画の撮影終わったら、仕事あるのかな? また普段の
生活に戻るのかな。」
「 たかしは、まだこの仕事始めたばかりだもんね。でも、きっと来るよ
仕事。それにまた一緒に仕事したいな。この仕事してると、みんなすれ違い
多いからさ。寂しいと思う事もあるんだ。・・・・たまにだけどね。」
そこには本音もあったのだろう。窓の外を見る横顔がちょっと寂しさを感じ
させていた。
「 ちょっと飲み物貰ってくるね。」
「 うん。分かった。」
由紀は寂しさを紛らわしたかったのか、その場を離れた。するとそこに。
「 あら、偶然ね。たかし、こんなとこ居たんだ。」
「 え、なんで? なんでここに居るの? 」
「 あら、私が居ちゃなにかまずい事でもあるのかな? 」
「 いや、そこじゃないだろ。なんで海外にまで居るのかって事。」
「 その、までってなに。私が海外に来ちゃいけないの? 」
「 いやいや、ここに居るって事で驚いた。」
その場に現れたのは内野だった。僕は驚きを隠せなかった。