「 たかしって、メガネ外したほうがいいよ。意外とイケメン君
なんだね。」
「 そう? ありがとう。由紀? 特になんともない? 」
「 え? うん特に何もないけど? どうかしたの? 」
「 いや、それならいいんだけど。そっか、そっか。」
「 変なの。たかし、それとね・・・これもお願い。」
由紀は恥ずかしそうに僕の耳元で呟いた。その言葉に僕は驚きを
隠せずにいた。
「 そんな事して大丈夫なの? だって、これって・・・。」
「 お願い。みんなには内緒なんだけど。いいでしょ。」
「 でも、そんな事してファンのみんなが・・・・。」
「 いいの。ファンも大事だけど。私の気持ちは、たかしにあるから。
だから、ちゃんと報告したらファンのみんなも分かってくれる。
きっとね。」
僕はその提案に、不安な気持ちを持った。これ以上由紀を巻き込んで
いいのかと。
「 明日のロケでの撮影の時に、お願い。」
「 考えさせてくれるかな。これはすぐに返事できないよ。」
由紀はちょっと悲しい顔を見せていたが、すぐに笑顔で応えた。
「 たかし分かったよ。いい返事待ってる。」
「 うん、明日までに考えるよ。それより、急がなくていいのか? 」
「 そうだ、急がなくっちゃ。じゃ行くね。」
由紀は手を振りながら、楽屋に戻っていた。僕はどうしたものかと思う
ところと、この行動が何もないんだなと思う気持ちでいた。ところが、
思っていないところでこの行動の2度目の力が、どんな風に働く事に
なるのか分かるのだった。