『 た・か・し、ね~たら。た・か・し~。』
『 たかしはなにがしたいの? たかしの願いはなに? 』
『 たかし、こっちこっち。ほら!! あははは・・・・。』
今までに出会った人達とすれ違っていく。色々な場所に、時間に・・・。
『 たかし。ねえ、たかし。』
『 お兄ちゃん、しっかりして。お兄ちゃん、お兄ちゃん。』
誰かが僕を呼んでいるような気がする。なんだろう遠いとこから必死に
僕を探しているような・・・・。
( はっ、僕はなにしてるんだったけ。たしか撮影?うん、撮影・・・・。)
「 わ、俺?どうしたんだっけ? そうだよ・・・。撮影。まだ撮影の最中。」
気を失った時間を僕は思い出していた。その傍で由紀、恵美、そして前田さん。
松田さん、来栖さんと僕の周りで心配した顔をしている。
「 たかし、気がついた? 大丈夫? 」
「 お兄ちゃん、ホント心配させて・・・。もう。」
由紀、恵美2人して涙を浮かべていた。
「 もう、大丈夫でしょう。一時的になにか強烈なショックで、気を失っていた
ようです。しばらく休ませてください。」
「 ありがとうございます。」
僕はベットで横になっていた。そこは医務室のようだった。前田さんが、
医務員さんと話をしていた。
「 僕、気を失ってたんですか? 急に目眩がしたかと思ったらその後が、
思い出せなくて。」
「 ホント。心配したのよ。神崎君が目を覚まさないって、慌てて由紀ちゃんが
駆けつけて来た時は大変だったのよ。」
「 お兄ちゃん、大丈夫なの? 話の最中に急に気を失ったから。呼んでも
返事がないし。もう、心配させないで。」
みんなよかったって顔を覗かせていた。そんな中、由紀は少し離れて泣いていた。