「 あ、ホントだ。そっか、それでか。ごめんね。」
「 え、なんで謝るの? なにか謝る事されてないよ。」
「 そうだね。ごめん、ごめん。」
「 なんか変なの。それより帰れますか? 」
来栖さんは僕の事を気にかけてくれる。違った意味で好きになりそうだ。
「 来栖さん、ありがとう。着替えるから、ちょっと・・・・。」
「 うん、分かった。じゃ、またね。」
「 神崎君、私も外で待ってるから、急いで来てね。」
すぐさま着替えを終えて、前田さんまで急いだ。途中に由紀が待っていた。
「 たかし、大丈夫? かなり疲れてるよね。肩貸そうか? 」
「 由紀、ありがとう。大丈夫だよ。」
「 そう? それより、さっきさ・・・明日香が楽屋に入ってたよね?
ちょっと長くなかった? なにしてたの? 」
ホント由紀は、ヤキモチを妬く。ヤキモチ?
まだ、付き合ってないんだけど・・・・。
「 なにもないよ。心配してくれてただけだよ。」
僕は早く帰りたい気持ちから、ちょっとツンとした言い方になっていた。
「 なによ、心配してるのは明日香だけじゃない! 由紀だって・・・。」
由紀の目に涙が浮かんでいた。僕はハッとした。
そうだよ、こんな言い方普段ならしないのにと、自分なりにすぐさま反省。
「 ごめん、強く言い過ぎた。心配してくれてるのに。ホントごめん。」
「 いいよ、疲れてからだよね。分かるよ、私だって・・・。」
由紀はすぐさま笑顔で僕の方を見てくれた。