「 た・か・し~。私が傍に居るのに。恵梨那にばっかり。もう。」

「 由紀なに? 挨拶してただけだよ。どうしたの? 」

「 恵梨那! たかしは渡さないわよ。」

「 由紀?何言ってんの。神崎さん困ってるじゃない。それに私が

 由紀の彼氏を取る訳ないじゃん。」

「 それでもムカつく。仲良くするとこ見たら。」

由紀はすごいヤキモチを妬くようだ。嫉妬深いのかな。付き合うと

束縛されちゃうな、これは。

「 由紀、僕はいつから彼氏になったんだ? 」

「 あら、そんなこと女の子に聞く? この恥ずかしがり屋さん。」

「 おいおい、会話になってないぞ。今日は大丈夫なんか? 」

「 大丈夫よ。由紀とたかしの記念すべき記録になるんだから。」

「 なんの記録だよ。ホントに大丈夫かな。心配になってきた。」

そうこうしているうちに、メンバーが現場に到着してセットに入る。

「 みんな集まったようなので、カメラテストします。」

スタッフさんが準備に入る。初めはPVの歌部分の収録のようだ。

カメラテストと振りのチェックが入念に行われ、進んでゆく。

流石にそれを見ていると、さっきまでの由紀とは違う顔が窺われる。

「 真剣なとこ見ると、流石だな。ちゃんとプロしてる。」

さっきまでの不安は無くなった。それに、緊張も同時に解れていた。

由紀は緊張してた僕に気づいてたのかな? まさかね・・・・。


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