「 お兄ちゃん、今日はこれで帰るね。恵美も準備しなくちゃ。」

「 おいおい、まだいつからかって決まってないのに、気が早いな。」

「 お兄ちゃん、そんな悠長な事言ってられないの。今や国民的アイドルに

 なるんだから。私だってポジション取れないと映るのだって難しいんだから。」

「 ポジション? そんなに何人もいるのか? 」

「 はぁー。これだから、お兄ちゃんと話してると疲れるのよ。全然分かって

 ないから。」

「 分かるわ、恵美ちゃん。神崎君て、今じゃないわよね。」

「 そう、今じゃないの。説明する方が大変なの。」

2人してそこは意気投合していた。僕は苦笑いしかできなかった。

「 神崎君、由紀ちゃんを初め2トップの松井さん。その他に13人のメンバー

 で構成されてるの。今度、恵美ちゃんが加入するしオーディション受かった

 子達も入ると結構な人数になるわね。」

「 そんなに居るんですか。まったく知らなかった。」

「 お兄ちゃんは知らな過ぎるの。恵美の方が恥ずかしくなっちゃう。」

「 仕事で一緒になるんだから、メンバーの事覚えておいてね。」

「 大丈夫です。覚えますよ。ホント大丈夫ですって。」

「 心配だわ。名前だけ覚えてもダメよ。ちゃんと顔も一致しないと。」

そうだな人数多いから、誰が誰やら分からないと厳しいぞ。

これから2日間、みっちり覚えこまなきゃね。


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