「 あら?たかし。それって言えない事なの。ふーん、言えないんだ。」
内野はさらに僕を困らせる。
「 なに、ホントなにしたの。」
「 前田さん、知りたいですか?デジカメにその状況が残ってます。
見ますか?」
なんとやっぱり撮ってたのか。抜け目ない。
「 たかし、これは・・・・。絶対に出さないで。お願い。」
「 大丈夫ですよ。たかしも困るけど、私も困るから出しません。証拠と
しては残したくないんだけど・・・・。私の性が許さないの。」
それはそれで消してほしいのだがと、僕は願うように思っていた。
「 たかしをこれ以上困らせるのもなんだし、今日は帰るわ。だけど、
私との約束守ってもらうわよ。じゃあね。」
「 うん、ありがとう。」
今日はあっさり帰っていったなと思った。それと入れ違いに恵美が病室に
入ってきた。
「 あれ、さっきの人ってお兄ちゃんの学校の人よね? 」
「 恵美、知ってるのか?」
「 うん、知ってるよ。お兄ちゃんの事よく聞かれたから。」
「 俺の事聞いてきたのか。そうか、どうりで俺の事知ってると思った。」
「 恵美ちゃん、神崎君の事、これからはあまり話さないでね。」
「 分かってますよ。私だってこれからは気をつけなくちゃいけなくなるんだし。」
そうだよ、恵美もこれからは同じ立場になるんだから。気をつけないとね。