口火を切ったのは僕の方だった。

「 ・・・・あの。喉渇きませんか?飲み物が冷蔵庫にあるので。」

「 ・・・・そうね。ありがとう。じゃ、取ってあげる。なにがいい。」

「 炭酸は今飲めないから、果物のがあれば。」

「 そうね、オレンジとアップルがあるわ。どちらが好き?」

「 じゅあ、アップルで。」

「 そう、グラス用意するわね。」

お互い気にしながら会話を進めていた。

玲子さんが運んできてくれたグラスを取る。お互いの手が触れると、

玲子さんはちょっと恥ずかしそうにしていた。そのしぐさで僕も

さらにドキドキが加速する。

「 あ、ありがとう。玲子さん。」

「 どういたしまして。じゅあ、ちょっと座らせてもらうわね。」

そう言ってベットの傍に置いてあった椅子に腰掛けた。すると自然に

目線が僕の真直まで近づく。ゴクゴクと僕は急いで飲み干した。

そして、僕は何を意識したのか、玲子さんの飲んでいる唇に目が向いていた。

「 たかし。そんなに、見られると飲みにくいわよ。」

その一言で僕は顔が真っ赤になるのを感じた。そして顔を合わせる事が

恥ずかしく、ベットの上で体勢を玲子さんから顔をそらすようにした。

「 たかし、なに恥ずかしがってんの。男の子なら気になるんでしょ?」

僕は背を向けたままで答えた。

「 な、何がです?気にしてませんよ。ホント・・・・。」

「 十分気にしてるじゃない。ね、顔を見せて話してよ。恥ずかしがらずに。

 仕事続けてたら、こんな場面何度も経験する事になるぞ。さあ、こっち

 向いてよ。お願い。」

僕は玲子さんの方へ体勢を直した。その時だった。


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