レオナルド・ダ・ヴィンチのデッサンを見に行ってきました。
三菱1号館の美術館 です。
きれいな赤レンガの建物です。
「少女の頭部/〈岩窟の聖母〉の天使のための習作」と呼ばれる作品です。
拡大された複製の高精細パネルを撮ったものです。
「世界一美しいデッサン」と言われているそうです。
よく見ると、左目の下には目の下のクマを鉛白で修正した跡があります。
その下の頬にはハイライトとして強めに鉛白が上塗りされています。
さらに右側の目の下を見ると、こちら側は目の下のクマが修正されずに残っています。
目の下の脂肪によるふくらみです。
ちなみに、脂肪の量(進行度)
としては軽度です。
逆に、軽度であったからこそ、左側は容易に修正できたのかもしれません。
右側の法令線は比較的深く、意図的に修正をしたようにも見られます。
想像を逞しくさせていただくと、「天使」を描くに当たり、目の下のクマや法令線などの加齢要素を排除したと考えられます。
左側が習作、右側が「岩窟の聖母」に描かれた天使です。
『天使』の絵を見ると、左目の下のクマや法令線は修正された習作通り、描かれていません。
しかし、よく見ると、右側の目の下のクマは、習作と同様、うっすらと残っています。
当時、作者本人が目の下のクマをどのように考えていたかは分かりませんが、苦心して修正しながら、最高の作品を作ろうとしていた様子が伺えます。
他にも多くのすばらしい作品が展示されていました。
当院も500年後の後世の評価に耐えられる医療を目指していきたいと思います。
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