コラーゲンを食べても消化されるので、サプリメントとして摂る意味はあまりないとよく言われますが、本当のところはどうなのでしょうか?
それについて検証した実験があります。(医学と薬学.65(4), 2011)
35~55歳の日本人女性にコラーゲンペプチドを摂取させ、プラセボ対照二重盲検4群並行群間比較試験で調べています。
結果は、皮膚弾力性はコラーゲンぺプチド5g摂取群で8週後に統計学的に有意な改善が見られたものの、皮膚水分量とシワ(体積率・最大深度・最大幅・個数)、キメにおいて有意な改善は見られませんでした。
その論文には摂取前後のシワの比較写真が掲載されていましたが、視覚的にも改善されているとは言い難いものでした。
長期間あるいはさらに高容量摂取すれば結果はまた変わる可能性はありますが、見た目にも明らかな効果を出すのは難しいようです。
そもそも、コラーゲンを摂取するということはどういうことでしょうか?
コラーゲンを加熱するとゼラチンになります。
それを加水分解して低分子化したものはコラーゲンペプチドと呼ばれます。
健康食品やサプリメントはコラーゲンペプチドの状態です。
これまでコラーゲンペプチドを摂取しても消化酵素によりアミノ酸に分解された上でタンパク質合成(皮膚のコラーゲンなどを作る)が行われると考えられていましたが、最近の研究でコラーゲンペプチドそのものに皮膚のコラーゲン合成を活性化する効果があるというのが分かったそうです。
その一つが、コラーゲンペプチド摂取後の血液に存在するプロリルヒドロキシプロリンというペプチドです。
そのペプチドは「細胞レベル」ではマウス皮膚線維芽細胞の増殖を促進される効果があるとのことですが、上記のように実際の臨床実験では目に見えてシワを改善させるほどの効果はあまりなさそうです。
当院のグロースファクター注入療法は、皮膚のコラーゲンを増やし、肌のハリを出します。
それによりシワ・たるみ・目の下のクマを改善できます。
1回で見た目にも見える効果が出て、しかも数年以上の長期持続します。