こんにちは、
カナダ留学専門FSS-Osakaの森川です。
本日は
子供の授業料が無償になるカナダの親子留学について
のおはなしです。
他社様のホームページでも紹介されていますが、
この魅力的なシステムは
親がカナダの公立カレッジ・大学に入学し
Diploma以上の学位が取れるプログラムを受講する場合、
同行する幼稚園~高校生のお子様の授業料が
無料になるというものです。
※条件を満たせばESL期間も対象
弊社でも時々この親子留学のお問い合わせをいただきますが、
実はFSS-Osakaでは
このタイプの親子留学の取り扱いは行っておりません。
主な理由は以下になります。
授業料が無償になるシステムを利用しての
親子留学をご検討いただくうえでの注意点になるので
参考にしていただけると幸いです。
1:お子様の送迎問題
カナダの小中高は9時前後に授業がはじまります。
一方、カナダのカレッジ・大学の授業の一限目も
同じくらいの時間にはじまります。
カナダではElementary(小学校)の年齢までは
登下校時、親が送り迎えをするのが当たり前ですが、
お子様が小学校~中学1の年齢の場合、朝夕の送迎をしていると、
親御様はカレッジ・大学の授業に間に合わなかったり、
午後の授業に支障がでてしまいます。
この場合、デイケアサービスなどを利用して
お子様の送り迎えを依頼する必要がありますが、
勿論、毎日2回の送り迎えになるための費用も安くはありません。
そのため、このような+αの費用が発生することも
想定しておく必要があります。
2:単位の取得問題
カナダのカレッジ/大学は日本とは異なり、
日々の授業に参加し、勉強に取り組み、課題を提出し
単位を取っていかないと卒業できません。
当然ながら、遅刻や欠席は成績に響きますし、
単位を落とせば再履修が必要になり、
時間と費用がかかることになります。
親御留学の場合は、学業に加え子育ても必要になるため
かなりの努力が必要になることを覚悟しておく必要があります。
日本の大学のイメージで親子留学をしてしまうと
勉強がかなり大変になるのでご注意ください。
3:お子様の学校の登録問題
子供の授業料が無償になるシステムを利用して留学する場合、
お子様は留学生としてではなく現地生徒として登録されます(=カナダ人生徒と同じ)。
ただ、登録申請をしたからと言って
授業料の無償化が100%保証されているわけではありません。
登録申請した多くの方は問題なく許可が下りているようですが、
最終決定権はエリアを管轄する教育委員会になるため
この点は不確定要素になることを覚えておきましょう。
また、お子様の登録手続きは留学先のエリアを管轄する教育委員会に対し
基本的には親御様自身で行う必要があります*。
*通常、留学エージェントは教育委員会の留学部署と入学手続きを行いますが、
このシステムの場合は現地生徒扱いになり、申請部署が異なるため。
その際にカナダでの住所を証明するために
以下のような書類の提出が求められます。
:アパートの契約書
:電気ガスの請求書
つまり、お子様の入学校の決定はカナダ到着後になる、
ということですね。
入学の数カ月前にはカナダに入国し、アパートなどの契約を済ませ、
学校の登録、という流れになるため、
その期間分の生活費も計算に入れておく必要があります。
4:家賃の高騰
近年、バンクーバーやトロントなどの都市部周辺の家賃は高騰しており、
1ベッドルームでCAD2500/月(約27.8万円/2024年4月現在の為替CAD1=111円の場合)
になることも珍しくありません。
郊外や田舎エリアに行けば家賃は下がりますが
一方でカレッジや大学の数は少なくなります。
また、生活上、車は(ほぼ)必須になります。
◆まとめ
このシステムは一見とても魅力的ですが、
上記の点について何も知らずにカナダに渡航してしまうと
思わぬ苦労を背負ったり、経済的に痛手を負ってしまう可能性もあります。
お子様の年齢がカナダのMiddle school~Secondaryにあたる
Grade8-9以上であれば一人でも通学可能なのでハードルは下がりますが、
小学生の場合は特に注意が必要です。
そのため授業料の無償システムを利用した
カナダの親子留学をご検討のかたは、
以下の点を留学エージェントに確認することをおすすめします。
:子供の送迎問題の解決方法
:デイケアの手配サポートがあるか、また料金はいくらか
:お子様の学校の登録手続きのサポートをしてくれるか
:留学希望エリアの家賃相場
以上になります。
それでは今日も素敵な1日をお過ごしください
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