日蝕 1 | 星の輝き、月の光

星の輝き、月の光

「イケメンですね」(韓国版)の二次小説です。
ドラマの直後からのお話になります。


こんにちは(*^▽^*)

お久しぶりです、らんです。



最近、だいぶ涼しくなったな~と思ってたら、昨日は暑かった~

気温も高くて湿度も高い(-""-;)

久しぶりにエアコンつけました。

電源入れた途端お掃除ランプが点灯しちゃったけど、「まいっかー」とそのまま運転。


今日もむしむし暑いです。







さて、新しいお話ですが・・・

私の場合やっぱりここから始まるのよね~

ドラマの最終回のすぐ後です。




いつもは石橋を叩いて叩いて叩いて・・・

自分でひび入れちゃって渡れなくなるくらいとにかく叩きまくるんですが、今回はそれちょっと控え目にしてます。

ふかーく考えたらどつぼにはまりそうなんで(;^_^A

それが吉と出るか凶と出るか・・・



下書きはまだ途中までしか書けてませんが、ラストの方向が見えたのでアップしようと思います。

じゃないと、そのままお蔵入りしそうだからσ(^_^;)





うまく最後まで辿り着きますように・・・









。.:*゜゜*:..☆ 。.:*゜゜*:..☆ 。.:*゜゜*:..☆ 。.:*゜゜*:..☆ 。.:*゜゜*:..☆





車から降りた俺は足を止め、ビルのはるか頭上を飛ぶ飛行機を見上げた。


「チッ」


雲ひとつない、とまでは言わないが、白い画用紙に水色の絵の具で塗りたくったような空はやけに清々しく、俺はその青さに腹を立てる。

ミニョがアフリカへ発つまでの数日間、無理矢理オフを取り2人で過ごしたが、肝心の出発の日にどうしてもずらせない仕事があり、空港まで見送りに行けず、こうして飛んでいる飛行機をバカみたいに見上げるハメになってしまった。だが、俺の機嫌が悪いのには他にも理由があった。


俺以外のメンバーはミニョの見送りに行ったからだ。


ミナムはいい、あいつはミニョの兄貴だ。迷惑をかけた妹がこれからしばらくの間遠くへ行くのだから、空港まで見送りに行くのは当然だ。逆に荷物の1つも持たないようなら、みぞおちに軽く一発入れてやる。


俺が気にくわないのはシヌとジェルミだ。


はっきり言ってA.N.JELLをやめたミニョとあいつらの接点はいらない。

特にシヌ。

ジェルミは友達としてミニョのことを気にかけているようだが、シヌはどうだか判らない。沖縄の教会でミニョを抱きしめながら俺を見ていたあの目が脳裏に焼き付いて離れない。


俺は結構根に持つんだ。


俺のいない場所でシヌがどんな風にミニョを見ているのかと考えると、ムカムカと腹の中が熱くなる。


「ったく、さっさと帰って来いよ」


「テギョンさん、どうかしましたか?」


「・・・いや、何でもない」


車からは降りたものの、その場に立ち止まり空を見上げる俺の眼光は、飛行機を墜とせそうなほど鋭かったのか、スタッフがおどおどと声をかけた。






テレビ出演、雑誌の取材、新曲のプロモーション活動・・・

分刻みのスケジュールは相変わらずだが、余計なことを考える時間が少ない分、精神衛生上はいいのかも知れない。じゃなければミニョのことが気になって胃が痛くなっていただろう。しかしそれは「今あいつは何をしているのか」とか「早く会いたい」といった甘いものではなく、「野生動物に襲われてるんじゃないか」とか「移動中のジープから転げ落ちてやしないか」といった、事故多発地帯ならではの心配であって・・・


「もしもし、テギョンさん」


「無事か?どこも怪我してないか?」


ミニョとの電話の第一声がいつも生存確認のようになっていることに気づきもしない俺は、盗み聞きしていたジェルミが手で口を押さえて笑っていることにも気づいていなかった。






夜遅く帰って来た俺はベッドに寝転がり、ホッと息をついた。

昼間は妙な心配ばかりしてしまうが、この部屋にいると頭の中を占領するのはかつてのこと。ミニョと過ごした時間が少ないからか、思い出すのはいつも同じだった。


トイレの水でシャワーを浴びるのはあいつくらいだろう。

ろうそくの火を唾で消そうとするのも、あいつ以外にはいないと思う。

いきなり男と同じ部屋で寝ることになり、ベッドの横に布団を敷くのも。


そして今だったらと妙な妄想にふける。


トイレでびしょ濡れになったあいつに着替えだと俺のシャツを着せる。もちろん貸すのは上だけだ。俺の部屋にいる以上俺の命令に従えと、あいつ自身の服も着させない。

シャツの裾から覗く太腿と、もじもじと恥じらうミニョの姿を横目で見ながら、内心にんまりとしつつ俺は何事もないかのように五線紙に鉛筆を走らせる。

ベッドの横に布団を敷けば、俺は寝相が悪いふりをしてあいつの上に転がり落ちる。

驚いて飛び起きそうになるミニョを寝ぼけたふりで布団に押さえつけ、朝まで離さない。


はぁ・・・


俺が今眠れないのは不眠症のせいなのか?

ミニョのことを想い、悶々としているからなのか?


どっちにしてもこのまま睡眠不足が続けば、いずれ仕事にも差し支えるのは目に見えている。

俺は煌々と明かりのついた部屋の中、とにかく目を瞑り眠りの端を無理矢理掴んで、ようやく今日も1日が終わった。





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