未来の科学者養成スクール(FSS)では、8月5日から9日の間、タイ王国にて海外研修を実施しました。参加したのはFSS1期生の発展コース生4名。

 

研修先は、タイで二番目に古く、各界の著名人を多く輩出している名門大学のタマサート大学、タイでの先進的な科学教育を実施しているプリンセスチュラポーン・サイエンスハイスクールなどです。

 


 海外研修は、名古屋・金山ホテルで行われた直前研修(口頭発表練習)も含め3泊5日の日程で行われました。月6日にタイ航空TG645便でバンコクへ移動、翌日7日から本格的な研修がスタートです。

 

 タイ研修1日目は、まずタマサート大学ランシットキャンパス理工学部のソムチャイ学部長にごあいさつした後、学内の見学をしました。

 

 

 

 

 

訪れたのは、キノコの培養を行っている研究室、テキスタイルデザインを教えている教室、バイオガソリンやナノ粒子の研究をしている研究室などで、研究内容説明を受けるとともに体験学習もさせてもらいました。

 

 

同日午後は、本研修のメインイベントとなるSCIUSとFSSの合同研究発表会(20180807-08_FSS-Thai-SCIUS_Abstract)が開かれました。

 

 

 

SCIUSはFSSとよく似たタイの高校生向けの教育プログラムで、高校生が大学で研究しています。研究発表会では、日本、タイからそれぞれ3つの研究者/グループが英語で口頭発表および質疑応答を行いました。

 

このあと世界遺産のアユタヤ歴史公園にご案内いただき、タイの歴史について学びました。

 

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 タイ研修2日目は、タイ国立科学技術開発庁(NASTDA)を訪れました。NASTDAには、NANOTEC(ナノ科学), BIOTEC(生命科学), NECTEC(情報科学), MTEC(材料科学)の4つの研究所がありますが、今回はNANOTECとBIOTECを訪問し、撥水コーティングの開発を行っている研究室や微生物の収蔵や研究を行っている研究室を見学しました。

 

 

 

お昼前には、NASTDA内にある日本の科学技術振興機構(JST)のタイ・オフィスを訪れました。JSTはFSSの活動を財政的な面から支援して頂いているところです。オフィスの方からは、研究活動において世界的な視野を持つ重要性のお話を頂きました。

 

午後は、プリンセスチュラポーンサイエンスハイスクール・パトゥムターニー校を訪問し、高校生・先生方からの熱烈な歓迎を受けました。

 

 

高校生が実施している研究内容の紹介のほか、タイの伝統衣装を着て伝統舞踊を踊ったり、言語を学んだりと、タイの文化についても深く知る機会となりました。

 

FSSの生徒は、お土産として折り紙につつんだ抹茶飴などをタイの高校生たちに持って行ったのですが、大変喜んでいただけたようです。

 

 タイ海外研修では、このように充実した科学的・文化的な交流ができました。参加した生徒たちにとってはかけがえのない経験となったのではないでしょうか。



 

 

*FSS事務局*

 

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