パティの友達にとっても素敵な家族がいます。
 お姉ちゃんはリリ~、弟はコー君、お母さんはマユミ。


 キリンさんの家族で、3人で暮らしています。

 リり~とコー君は、いつもお母さんを助けています。


 お客さまが来たときは、お母さんがいれたコーヒーを
 コー君やリリ~が「どうぞっ!」って出してあげます。


 コーヒーの後は、お湯をキュウスに入れて
「コポコポコポ」っと注いで「お茶どうぞっ!」…

 気持ちがこもっているから、とってもおいしいんですよ。


 リリ~とコー君は
 お母さんが2人のために働いてて、疲れているのを知っているからなんです。


 優しい「思いやり」のあるコー君です。小学生なのにエライなあ~~♪。
 リリ~もお手伝いします。 えらいね ふたりとも。


 コー君はサッカーが大好きです。
  パティとも仲良しです。


 今日は、パティの大好きな広場でサッカーです。

 いつものメンバーは、パティとリリ~


4hiroba  



 そして、対戦するのはラフィーネとコー君です。

 パティのキック・ 


 あっ! ラフィーネがボールを奪ってコー君へパス・・・

 さあ コー君のシュート! やったあ~ ゴールだ!


 今日は、りり~とパティの組が負けました。 次は負けないぞっ。


 その夜、お母さんマユミとリリ~とコー君の3人でクリスマス。
 雪がちょっとだけ チラチラしました。ちょこっとホワイトクリスマス。


 夕方、黒色のネコさんが素敵な物を届けて下さいました。
「ごくろうさまネコくん。ありがとう」 コー君が受け取りました。



43rin  


 送り主はっ 「Miiyu…」 あっ ミーユお姉さん!。

「お母さんっ  ミーユお姉さんからだよっ」


「まぁ~ そう~ いつも気にかけてくれて嬉しいね。優しいお姉さんっ。」

「うんっ ぼく ミーユお姉さん 大好きだよっ!」


 包みを開けてみると「太陽がいっパイ」というパイでした。

 カードにはこんなメッセージが書いてあります。 


 太陽から元気をいっパイ頂けるように

「太陽がいっパイ」というお菓子を送ります。  Miiyu


「本当に元気になりそうだねっ お母さん。おいしいね。ミーユお姉さんありがとう」


 お母さんマユミとお姉ちゃんリリ~と弟のコー君は
 クリスマスケーキと「太陽がいっパイ」を仲良くいただきました。


 かぼちゃパイ、りんごパイ、たまごパイ う~ん どれも おいしい~~。



 その夜、まこちゃんから悲しい知らせが届きました。
 まこちゃんはマユミの小学生の時からの友達です。


 2000年12月25日 20世紀最後のクリスマスの夜・・

 万年生きるといわれたミドリガメの「カメさん」が静かに眠りました。


 シャン シャン シャン… …  シャン シャン シャン… …


 ソリを引くトナカイの鈴の音が、遠くなるとともに、カメさんの灯も消えてゆきました。


「マユミ・・ ミドリ・・ まこちゃん・・ 今まで育ててくれてありがとう。」
「これからはネネお母さんと一緒に暮らすことになりました。」カメさんの残した言葉。


 ネネお母さんは、まゆみのお母さんです。


 ミドリガメのカメさんは
 ネネお母さんが病気がちだったので、パティのお父さんが送ったのでした。


 入退院を繰り返すネネお母さんへ
 カメは「万年生きる」と言うことからの贈り物でした。


 入院のたびにカメさんは、ベッドに横たわるお母さんに向かって・・



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「お母さん がんばって  ネネお母さ~ん
 私が代わりになってあげます。良くなって下さい。お母さ~ん


 天使さまお願いです・・ ネネお母さんを助けて下さい・・・
 私の万年ある命の100年でも200年でも差し上げます。


 どうかネネお母さんを救って下さい。お願いします。」


 必死にお祈りするカメさん……


 ネネお母さんは何度も入院しましたが、そのたびに元気になって戻ってきました。
 カメさんが何度も何度も奇跡を起こして下さったのです。


 しかし、ネネお母さんも、とうとう力尽きて天使さまになる日がやってきました。


 その時、カメさんの目から、悲しみに満ちた涙が「ポロ~」っとこぼれました。


「ネネお母さん、どうして行ってしまうの~ 私は連れていってくれないの~」


「カメさん、もういいのよ。 私について来てはいけません。残っていなさい。
 残って、マユミと妹ミドリを助けてあげてっ。 ねっ 頼みましたよ。


 二人の人生は、まだまだこれから始まるのです。支えが必要なんです。
 力になってあげて下さい。。カメさん お願いしましたよ。 ねっ。


 もう、そろそろ行かなくてはなりません。約束の・と・き・が・来ました。」


 そういうとネネお母さんは静かに眠り

 天に向かってす~~と吸いあげられました。



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「お母さ~ん お母さ~ん おかあさ~~ん。」
 
     
 マユミとミドリとカメさんが涙一杯でお見送りしました。



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 こうしてネネお母さんは天使さまになったのです。


 その後、カメさんを育ててくれたのは友達の「まこちゃん」でした。

 カメさんは、ネネお母さんと別れた後も生きつづけたのです。


 あれから28年です。それはカメさんの時間で「万年」にあたるのでしょうか。
 皆んなに愛された『カメ』さん
 

 幸せを運んでくれた『カメ』さん…


 そのカメさんが2000年のクリスマスの日に・・
 天使になろうとは……


「ねえ お母さん 何か聞こえるよっ。」 コー君が言いました。


「ほんと ねぇねぇ 窓を開けてみてっ・」マユミとリリ~の声


 窓を開けると、雪が舞っていました。



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 雪の精 舞   舞   舞ちゃんだっ


 その向こうから、サックスの♪音色がしています♪


 あっフルートも♪聞こえます。♪



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「お母さんっ サックスはリンゴのユミちゃん。


 フルートはアキちゃんだよっ!」リリ~の友達です



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 カメさんを送ってくれているんです。
 優しい友達に恵まれた家族ですね。


 ♪~♪~♪~~ 
  ♪♪~ ♪♪♪♪~ ♪♪♪~~ ♪~♪♪~~


 カメさんは、2人の奏でる美しいメロディーに送られ
 親しかった皆んなに別れを告げながら天に昇っていきました。



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「マユミ ミドリ まこちゃん 育ててくれてありがとう。
 みなさんっ 仲良くしてくれて ありがとう。


 これからは、天の上からネネお母さんと一緒に
 皆んなを見守っています。


 みなさん さようなら~……」


「カメさんありがとう
 私達はカメさんのことを一生忘れませんよ~~」


 雪の精、舞ちゃんの案内で空に舞いあがるカメさんを、

 マユミとりり~とコー君は、大きな涙をこぼしながらお見送りしました。


「ありがとう カメさ~ん さようなら カメさ~ん」


 見送る3人の目からこぼれる涙は、ホホをつたって流れながら雪の精に変わり



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 カメさんと一緒に天に舞いあがっていきました。



「さ よ う な ら ~ ~ ~ ・・・・・」



       お わ り


  HOME  

 パティやお母さんミーユの住んでいる町に
 小さい時の友達で「かっこちゃん」という方がいました。


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 かっこちゃん


 まるで「妖精」のような、とてもかわいい「かっこちゃん」

 大人になってから遠い東の方へ行ってしまったので会っていません。


 パティと同じくらいの子供もありました。


 子供の名前は「かおりん」といいます。
 その、かっこちゃんから、久々にお便りが届きました。


 ミーユ・・ パティ・・ お久しぶりです。お元気ですか?
 私は、今ずいぶん悩んでいるんです。


 それでね、ちょっこっと体調をくずしています。

 夜になると淋しくって………涙して夜を過ごすこともあります。


 でも、今は、どんな悩みか聞かないでね。
 話せる時が来たら話します。………


 ミーユ・・ パティ・・ 私は決めたのよ。
 前へ進むために… 私の町へ戻ることを…・


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「ねっ ねっ かっこちゃんが戻ってくるんだね♪ 母さんっ。」 
「そうなんだって パティ。 また一緒に遊べるね。♪」


「うわ~い♪ 嬉しいな~♪」 パティとラフィーネの嬉しそうな声
「私達の町へ戻ってきたら、悩みを聞いてあげましょうね。パティ・・」


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「元気になろうね。かっこちゃん♪ 帰ってくるのを待ってますよ。」
 ミーユはやっぱり優しいんです。


 かっこちゃんも早く帰ってきて、ミーユにあったか~く包んでもらいましょう。


 今、私はひとりぼっち・・・
   誰もいないの・・・・・


   とっても淋しいの・・・
   誰かと話がしたいの・・


   この胸の中を話したいの・・・

   私は決めました。前へ進むために 決めました。


   この町を離れ
   幼いとき過ごしたあの町へ 戻ることを・・・


   思いでのあの町へ・・・

   悲しいことは、この町へ置いて行きます。


   楽しいことは、バッグに詰めて持って帰ります。


   私の産まれた町・・ 
   育った町・・ 


   母さんの町・・ そこへ私は戻りたい。   
   私を包んでくれる町・・ 心を癒してくれる町へ・・ 


   はやく 私は戻りたい。



『かっこちゃん』が『かおりん』を連れて、
 生れた町への帰り道


 きれいなきれいなコスモスの花の咲いている所がありました。



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          四万十川 沈下橋


 コスモスは風に揺られて ゆ~らり ゆ~らり と
 おだやかに揺れています。


 まるで、『かっこちゃん おかえりなさ~い』 と
 言っているみたいですね。


 おかえりなさ~い


 コスモスの花びらに、てんとう虫の「なおなお」さんがとまっていました。

「こんにちは てんとう虫さん。」


3tento  


「コスモスさんもこんにちは」かっこちゃんが声かけました。


「はぁ~い こんにちは 私は なおなお です。」
 なおなおさんは、とってもあっさりしたキャリアウーマン


「こんにちは かっこ です 子供のかおりん です。」

「かっこちゃん に かおりんか~ いい名前ねっ 素敵よっ」


「まぁ うれし~い。 ありがとうございます。」

「かっこちゃん ねぇねぇ天使さまの国へ寄ってみませんか。」


「天使のエンジェルyukiさまに聞いてみますね。」


「yukiさま~」

「yukiさま~ かっこちゃんとかおりんを連れて行ってもいいですか?」



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「は~い 大丈夫ですよ。」


「承知しました。さあ行きましょう。」

「かっこちゃん かおりん ついておいで…」


「はい。」 かっこちゃんはかおりんを連れて なおなおの後をついて行きました。


 コスモスの花の真中へ、すう~とすい込まれていくと天使の国へいけます。
 天使の国への入り口は色々な所に隠れているんです。
 
「エンジェルyukiさま。かっこちゃんとかおりんをお連れしました。」


「ありがとう。良く来て下さいました。かっこちゃん、かおりん

 ここは心が落ち着くところです。辛いことは全部忘れさせてくれます。


 ほら、見てごらん 皆んないますでしょう。

 同じような境遇の方たちなんです。みんな仲間なんですよ。


 だからね。悲しいこと辛いことも皆んなで分け合ってくれます。

 話したいことがあればどうぞ話して下さい。


 みんな辛いこといっぱい背負っているんです。

 真剣に話しを聞いてくれますよ。力になってくれますよ。


 さあ、どうぞ こちらへいらっしゃい」



「ありがとうございます。気持ちがとても楽になりました。
 エンジェルyukiさま・・・・・・・」


 かっこちゃんは、あたたか~い言葉と、思いやりを頂いて涙で一杯でした。



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 少し離れたお花の中に『あ~ちゃん』がいます。
 天使の国の子供たちと遊んでいます。

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 あ~ちゃんはまだちっちゃな赤ちゃんです。
 でも、お見送りもできます。お迎えもできます。


「いってらっしゃ~い。 おかえりなさ~い。」を 目と笑顔で表わします。


「いっ・。☆~て~☆らっ。☆しゃ~~_・☆。い~~~♪」


「☆お~~☆か_。え☆。り☆~な~☆。さ☆~~~い~♪」


 だからパパとママは


「あ~ちゃん いってきま~す。」「あ~ちゃん ただいま~」と言います。


 パパとママは あ~ちゃんのことが 大好きです。


「あっ かあさん! あそこに あ~ちゃんがいるよ。」かおりんが見つけました。
「あ~ちゃんのそばへ行ってみようよ。かあさんっ!」


「そうねっ。行ってみましょう。」

「あ~ちゃん あ~ちゃん かおりんですよ。」


「か・。☆~お~☆り☆ん~~_・☆。♪ か・☆~お~☆り☆ん~~_・☆。♪」


 あ~ちゃんは、かおりんに笑顔いっぱいで答えています。とても嬉しそうです。


 てんとう虫の「なおなおさん」も入って遊んでいます。
 yukiさまにお仕えしているチョウチョの「愛ちゃん」もいます。



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 あれ~ 弟のユー君もいるよ。


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 おにごっこかな。ジャンケンポン アイコデショ! 待ってよ~!
 かっこちゃんがあ~ちゃんに伝えました。


「あ~ちゃん あ~ちゃん あのね
 私たちは生れた町へ戻る途中なの
 だからもうすぐここを出て帰ります。ごめんなさいねっ。」


「う☆。んっ☆。 ま☆。た☆。 き☆。て☆。ねっ☆。」
「きっと 来るからね。 あ~ちゃん」
     
 エンジェルyukiさまや天使の国の皆んながお見送りしてくれています。

「かっこちゃ~ん かおり~~ん。 強く生きるのよ~



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 また来てくださいね。 みんなでお待ちしていますよ~


 みなさんの優しい優しいお見送りです。


「ありがとうございました。」 


 かっこちゃんの目から感動の涙がこぼれています。



「愛ちゃん  ユー君 送ってあげてね。」
「はいっ yukiさま。 わかりました。



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 さぁ♪行きましょう かっこちゃん かおりん♪」
 今度は、愛ちゃんとユー君が帰り道の案内をしてくれます。


 ついて行くと、
 光のお城のような、とてもきれいな所へ出てきました。


「母さんっ 見て~ うわぁ~~ きれ~~い」
 かおりんのさけび声…初めて見る景色です。



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 かっこちゃんは以前見たことがあります。
 この時期がちょうどきれいに飾る時なのです。


「あぁ~。
 帰ってきたんだ~ 母さんの町へ… 私の町へ…
 気持ちが落ちつきます。 やっぱり生れて育った町はいいなあ~」


 かっこちゃんは、なつかしさと嬉しさと感動で胸がジ~ンとなりました。
 とっても優しくて素敵なミーユとパティとラフイーネもお迎えに来ています。


「おかえりなさ~い かっこちゃん かおりん♪
 もう、大丈夫ですよ。私達がついています。」 ミーユの温かい声がします。


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「かっこ姉ちゃん おかえりなさい。 またあそんでね。」 パティの嬉しそうな声

「ミーユ。パティ。ラフィーネ。 ただいま… 
 パテイは元気ものだったね。今も空を飛んだりしてるの・?」


「うんっ そうだよ。不思議なお魚だからねっ。」
「パティ 子供の かおりん だよ 遊んであげてね。」 


「ハ~イ」


「かおりんです。母さんをよろしくお願いします。」
 お母さんのことを気遣っている 優しい かおりん。しっかりものです。


 かっこちゃんとかおりんは、ふるさとの町で
 かおりんと手をつなぎ、前を向いて歩いて行きます。


「母さん がんばろうね。」 かおりんの力強い言葉

 ミーユやパティやラフィーネも温かく見守っています。


 かっこちゃんとかおりんには、幸運の女神さまのようなミーユがついています。

 きっと幸せがやってくることでしょう


 ほらっ そこに幸せの足音が聞えてきます。


 ねっ 聞こえるでしょう・・・ ♪ ♪ ♪


『しあわせをつかみましょうね。 かっこちゃん♪ かおりん♪』


         お わ り



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「パティ ばあちゃんに会いに行きましょうか?」ミーユが言いました。
「うん いいよ」


「お盆がくると、すぐばあちゃんの誕生日だね。」
「8月20日だったね。母さん」


「そうよ よく覚えてたね。」


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 パティのおばあちゃんは、ふるさとホームというところにいます。
 お年寄りの方たちが暮らしているところです。


 やさしい親切な寮母さんたちに囲まれて生活しています。
 そこへは、お船で渡ってから車で長い時間走ると行けます。


 朝出ても夕方にならないと着きません。とっても遠いんです。


「母さん、タクシー屋さんにお願いしましょうか?」
「そうね それがいいね。親切な方だから・」


「ちょっとお願いに行ってきていい・・? 母さん」

「いいよ ていねいにお願いするのよ・」 「はい」


 そういうとパティは天に向かいました。


「まってよー 私も行くーー」ラフィーネが追いかけてきました。


 二人で、幸せを運ぶタクシー屋さんのところへ向いました。

 タクシー屋さんは、お客さまを乗せる車をピカピカにみがいているところでした。


「こんにちは タクシー屋さん きれいになりますね。」



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「やあ パティ こんにちは」タクシー屋さんは手を休めながら言いました。

「みんなに気持良く乗ってもらうために、きれいにしているんです。」


「清潔でないと、乗ってても気分が暗くなってしまいますから・・」

「私たちの仕事は、皆さまに心の中から喜んで頂くことなのです・」


「ただ、言われた所まで運ぶのが仕事ではありませんよ。」


「おじいちゃん、おばあちゃんの子供になった気持ちで、
 お話しながら送って行くのです。」


「気持の通じるタクシー屋さんですね。おじいちゃん、おばあちゃん喜ぶでしょうね。」
「私たちは、喜んで頂けた時が一番嬉しいんです。」


「お役にたてたんだなっ!と感じることが・・明日につながりますから・・」



「キラキラ星のキララや・・仲間たちを呼んでおくれ。」
「はい かしこまりました エンジェルyukiさま」



kirakira  


「みんなー yukiさまのお呼びですよ。」キララが声をかけました。


 きれいな星が沢山出てきて、少しずつ長―くのびていきます。
 ドンドン ドンドンのびていきます。やがてお星さまの橋ができました。



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「さあタクシー屋さん どうぞここを渡って下さい。はやく着きますから・・」
「パティたちをお願いしますね。」


「はい わかりました。どうぞご安心下さい。」
 タクシー屋さんはパティたちを乗せて流れる星に乗りました。


「プップー ヒューーイ しゅっぱーーつ」

 ひまわりの精、マリーも見送りに来てくれました。


「パティ 行ってらしゃい。おばあちゃんを大切にして下さいね。」

「あっ マリーさん ありがとうございます。行ってきます。」


 パティたちは、星の流れに乗っておばあちゃんのところへ向かいました。


「さあホームのお庭に着きましたよ。」
「ありがとうございました。タクシー屋さん」


「ふるさとホームにもお姉さんやお兄さんが沢山います。」
「みんなそんな気持なんですね。」


「きっと・そうだと思いますよ。」


「そうそう 何か用事があったのではありませんか? パティ」
「ええ ばあちゃんの所へ行きたいの・誕生日ですから・・」




1pati  ba_taxi  


「ああ そうですか 行ってあげたら喜ぶと思うよ・・おばあちゃん」

「うん 喜んでくれるけど、ばあちゃんは お話しててもすぐ忘れるの・・」


「どこから来たのって言うから・・ 天使の町からよって言ったの・・」

「そしたら、しばらくすると、また、どこからきた・・?って聞くの・・」


「それで・・また・ 天使の町からよ・って答えるの」

「それはね パティをからかってるんじゃないからね。」


「何回でも答えてあげるのよ・やさしく・やさしく・」タクシー屋さんはやさしく言いました。

「はい わかりました。 そうします。」


「タクシー屋さん 送って頂けますか? 母さんが頼んでみてって・・」
「いいですよ。パティは、おばあちゃん思いだからね。」


「うわあーい ありがとうございます。」
「じゃあ お母さんの所へ行きましょうか。」


 パティはタクシー屋さんを連れてミーユの所へ戻って来ました。

 その時、天の方からエンジェルyukiさまの声がしました。



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「パティ えらいよ♪ おばあちゃんの所へ行くのですね。」
「あっ 天使さま ばあちゃんのお誕生日なの・」


「おばあちゃん淋しい 淋しいって言ってますよ。」
「とっても喜びますよ。」


「ごほうびに魔法をかけてあげましょう。」
「天をみてごらん。いっぱいのお星さまでしょう。」


「うわー すごーーい 落ちてきそう~」
「ほんとはね。空にはたくさんの星があります。」


「でもね、人々が多く住んでいる町では、空気が汚れてて見えない星があるの。」
「そうかー、ばあちゃんの田舎へいくと、いつもお星さまがいっぱい見えるの・・」


「キラキラ キラキラ 光ってて、宝石みたいなんです」


 パティは、おばあちゃんの田舎で見た、空のことを思い出していました。





 ホームでは、いつもの寮母さんが迎えてくれました。


「あれは ルミさんだ。こっちの人はナーナさん、あっちの人はキョーコちゃん。」

「あっ あとから走ってくるのは、ドイリーさん、ふくちゃん、みかちゃん。」


「パティ おばあちゃんに会いにきたかい・?」ルミさんが言いました。



1pati  



「はい ひさしぶりです。ルミおばさん。」 

「まだ おばさんじゃないよ・・」


「ああ すみません。お姉さん・・」

「ずいぶんごぶさたでしたね。」


「たまには おばあちゃんの顔みにきてあげてね。」


「おばあちゃんも元気になるから・」

「今日はおばあちゃんの誕生日です。誕生日会にきてくれましたか?」


「はい」


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 むこうの方からおばあちゃんが車椅子をこぎながらやってきます。
「よいしょ よいしょ キーコ・ キーコ・」


「ばあちゃん ばあちゃん パティよ」パティは近づいて言いました。



1pati  


「まあ パティかい しばらく見ないうちに大きくなって・・」

「うん 一杯食べてるから・・」

「ばあちゃん 誕生日おめでとう。」
「あ り が と う」


「母さんもきてるよ。」
「ミーユがかい・?」


「ええ そうよ 一緒にきたの・」

 おばあちゃんの顔がとても幸せそうな笑顔になりました。
 しわを寄せて笑っています。


「皆んなで誕生日のお祝いしましょう」ミーユが言いました。
「ばあちゃん お誕生日おめでとう・・」


 おばあちゃんは、人恋しさのあまり、
 嬉しくて嬉しくてたまりませんでした。


「みなさん・ 一番の贈り物は、顔を見せることです。」
「物を送ってもらうよりも嬉しいんですよ。」ルミさんが言いました。


 みんなの胸にしみる言葉です・・・

 おばあちゃんの頬を涙が伝い流れました。

 すると、涙の中から一筋の光が出てきて、きれいな虹になりました。


rainbow  

 虹の精レイリーです。見たことのない、まーるい虹です。


 じつは、虹は、天から見ると、まーるく見えるんですよ。


「おばあちゃん おめでとう 虹の中に入れてあげますからね。」

 レイリーはそう言うと

 まーるい まーるい虹でおばあちゃんを包み込んでんでくれました。



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 とっても楽しくて幸せな日のおばあちゃんでした。
 


 おわり



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