私には離婚経験があり、前妻との間には3人の子供がいます。
離婚当時は3人の子供の面倒を見ていたのですが、その1年後 一番下の娘が前妻のところに行き、更にその二年後次男の息子も前妻のところに行きました。
しかし、長男の息子は私とずっと暮らすことになったんです。
私が離婚したとき長男は小学校の5年生でしたが、息子が中学2年の時から彼と私の二人の父子家庭生活が始まったのです。
父子家庭6年目の頃、私はある女性と親しくなり、その家族とも交流が増えました。
その頃、その家族からこんな提案がありました。
「あなたも仕事がたいへんでしょうし、息子も思春期で難しい年頃なんで、家で一緒に生活をしてみたら・・・・・息子の面倒は私たちが見るよ!」 と。
正直迷いはあったんですが、私はその行為に甘えることになったんです。
当初は仲良く、暮らしていたんですが、その後その家庭に変化が現れました。
その家庭の父親が自分の言うことを絶対に聞け! というタイプの人だったんですね。
更にお酒が入ると少し、酒乱気味の所があることに気が付いたんです。
そんなある日のこと。
息子の友達が家に遊びに来ていたときのことです。
私もその日はたまたま休みだったんですが、息子は「友達が来ているから部屋でご飯を友達と一緒に食べる!」 と言ってきたんです。
そこで父親が 「そんなのは、許さん!ご飯は一緒にここで食べろ!」
息子 「そんなのいいじゃん!」
父親 「駄目だ!俺の家では俺の言ったことを守れ!」
息子 「そんなの知らんは!」
父親「なんだと!俺の言うことが聞けないなら、ここから出て行け!」
息子 「心配しなくてもそのうちこんな家、出て行ってやるわ!」
父親 「なんだと!」 と言って息子に近づいていき、息子の胸倉を掴んだのです。
そして、更に息子に殴りかかりました。
息子ももう、高校の1年生になっていましたので、もうすっかり大きな身体です。
息子も父親に殴り返そうとしたんです。
父親「 おまえ!ぶっ殺してやる!」
更に父親は本当に包丁をとりに行こうとしていたんで。
流石に私も 「これは!」 と思い、息子と父親の間に入り、止めようとしたんですが、お互いに殴りかかっていたものですから、収集がつかなくなっていました。
私はとりあえず、息子を抑えようとして、息子を殴り、「いい加減にしろ!辞めろ!」
息子は 「何で!こいつが(父親)が訳のわからないことを言うからだろ!」
私は 「わかってる!でも今はとりあえず落ち着け!」
息子は少し私の言葉で落ち着きを見せたのですが、問題は父親です。
「ぶっ殺してやるから、早く包丁を持って来い!」 とまだ、怒鳴っています。
私は今度は父親に向かい
「俺の息子を殺す気なら、俺を殺してからやれ!」 と叫び、父親の胸倉を掴み、壁に押さえつけました。
その気迫からなのかはわかりませんが、ようやく父親も落ち着きを見せ、その場は一応、収まりました。
その後、他の家族と少し話をしました。
私は家族に 「迷惑をかけました。私と息子はこの家を出たほうが良いですよね。」 と話すと家族はただ、黙っていました。
私はその意味を理解しその家を出て行く事にしました。
その後、家族からは「1週間以内に・・・・・・・」 と言われ、あわてて引越しをしたんです。
そんな時、息子に 「これからまた、前のように二人で暮らすけど、家のことなど少しは手伝えよ!」
と言うと、息子は 「わかってるよ!」 「そのほうがいいし!」 と久しぶりに私に笑顔を見せてくれました。
その後、彼が高校を卒業するまで、二人で暮らしました。
その後の私と息子は? と言えば 以前よりずっと仲良くなり、息子も家のことなど協力をしてくれるようになったんです。
私のことも息子に何でも話し、息子も何でも私の話をしてくれるようにもなったんです。
その後、息子は美容師の専門学校に行き、現在は東京でスタイリストとして頑張って仕事をしています。
何か、仕事で悩みなどがあればいつも連絡をしてきます。
今度のお盆休みには、私の仕事のある、中国に来ると言って、先日も連絡がありました。
私がこれまで、頑張ってこれたのは息子の存在があったからなんです。
息子と共に過ごした10年間は私にとっても息子にとっても本当に貴重で、なおかつ、今では素敵な思い出になっています。
あの家の乱闘事件は決して良い思い出ではないのですが、そのお陰で、私と息子の関係は間違いなく、強いつながりになったんですね。
もちろん、その当時仲良くしていた女性ともその事件を機に、疎遠になったことは言うまでもありません。
ですが、私には大切な息子がいるんです。
息子のことを誰より愛しています。
息子も私を愛してくれています。
その感じは私と息子だけにしかわからない二人だけの感情のような気がします。
息子はある意味、私の同士なんです。
親愛なる息子よ!これからもよろしくな!
親愛なる息子よ! あなたにとっていつまでも素敵な父親でありたいと思うよ!
息子よ! 息子よ! ・・・・・・・・・・・・ありがとう。