一流の板前とは?
と、もし聞かれたとしたら私はこのように答えます。
「想像力が豊かである」 と。
板前って実は常に想像をしていなけりゃいけないんですよ。
器を見てどんな料理を作ろうかと想像します。
料理を作りながらお客様がどんな風に食べているだろう・・・と想像します。
明日はどのような感じのお客様がどれくらい来客されるのか?と想像し材料を注文します。
新しい料理はどんなものが良いだろうかと想像します。
残ってしまった材料で何か作れないだろうか?と想像します。
今の料理をもっと美味しくするためにはどうしたら良いのか?と想像します。
まだまだ想像することばかりです。
ですので、常に頭の中ではいろんなことを想像しながら働き、または寝ながらでも想像しているものです。
ですが、この想像するって事が最初は以外に面倒に感じるものなんです。
ですので、まあいいか・・・・と想像をすることを辞めてしまう板前が多いんですよ。
ですが。。。。です。
その想像をやめた時から、一流ではなくなっちゃうんですよ。
普通の板前さんになっちゃうわけです。
想像が出来ない板前は今まで、やってきた料理をただ毎日同じように同じ量だけ仕込んで同じように料理を作るんです。
そんな事をしていたらすぐにお客様に飽きられてしまいますよね。
更に同じ事をやっているつもりが実は段々手抜きをしてくるんです。
味は落ちる。盛り付けも雑になる。古い材料でも平気で使うようになる。
更には仕込みもあまりしなくなる。
このように想像をしなくなればどんどん悪い方向に向かっちゃうんですよ。
そんな板前のいるお店ってどこかであるんじゃないでしょうか?
常に想像して新しいことや改善、またはお客様の笑顔を想像しもっと何か出来ないだろうか?と考える事が出来る板前こそ、私は一流と呼ぶにふさわしい板前だと思っています。
私自身ももっともっと想像を膨らませ、時には反省をしながらもっと素晴らしいお客様にとって美味しい料理を提供していきたいと考えています。
本当に難しいことです。
しかし、難しいことだからこそ、それが出来る板前こそ一流だと思うんです。
一流の板前・・・・・・想像が豊かなプロフェッショナルなんです。