奥の院警視正本官さんは静かに日登美にに声をかけた…
「落ち着けよ…深呼吸しろ…」
私は頷いた…
「私、犯人を捕まえたい…」
まず、口にしたのはその一言だった…
恋人の博也が死んだこと病院より、犯人を捕まえたいという気持ちが勝っている…
不思議に落ち着けてる…
冷静に思い出している…博也が倒れた直前のことを…
日登美…お前…ホシの目星がついてるのか?」
奥の院は私の目を見つめてきた…目
私は頷いたような、相づち得意げを打ったような些細な動きを見て…
「よし、行って見ろ…鑑識が来るまでに終わらせてやろう…」


「はい、薬物はグラスアイスコーヒーの中に誰かが入れた事は確かでしょう…
普通に入れたとしたら最後に飲んだ慎二さんが怪しいけど…
このグラスの中にあるこれ…」
ストローFでつついた…
ほとんど解けてしまっているが…
半透明のカプセルカプセル3の欠片だ…
ビタミンカプセル…でしょう…この中に毒物を入れて…
このカプセルは3~5分で溶けます…最後に慎二さんが飲んでから…
博也が飲んだのは2分も経っていなかったから、
慎二さんではないと思う…」

奥の席に座っていた慎二
「当然だろう、何で俺が…博也を……」
そう言って、足を組み替えた…
一人減った…ソファーにまだ寝ているママに方を見て…
「まず、ママからアイスコーヒー珈琲牛乳を預かって持ってきたのは
弘明さん…博也が頼んだコーヒーだけど…誰が飲むか解らない、
この人たちは当たり前のように、人の物も自分の物のように飲んじゃうから…」
視線に入ったのは弘明だった…フンっという顔をしている

「だから、ママは犯人じゃないと思う、そして、ブラックのまま飲んだ…弘明さんもシロ半透明のカプセルをブラックのコーヒーに入れると自然と目に入ってくる…でしょ!」

グラスの水お水を口にした…大して喋ってないのにのどが渇く…
「次にグラスにミルクを入れてかき混ぜた清志さん…この状態だと…
カプセルカプセル3も入ってることは目で確認できない…
しっかりかき混ぜることで氷の下滑り込ませることはできた筈…」
清志は黙って立っている…

「大体の推理だけどたぶん…あなたでしょ…鑑識が来ればそんなことすぐにバレルわ…」
そこまで言うと段々涙汗が出てきた…
その瞬間、
誰かの手が…首にデコルテ…苦しい…「や・め・て…」
気が遠くなる…頭が痛い…誰…その手TEは…



そして、つ・づ・く…