秋の芸術祭用に制作したバッグアレンジ
これを持ってお出かけ出来たら…ちょっと楽しいかも
と一人で思って(^^♪
一人ひとり好みの色合いがあるから雰囲気が変わります。
作り手が変わるだけでバリエーションも豊富になります。
制作中のひたむきに花と向き合った真剣さが作品を通して伝わるといいなぁと思います。
この作品が完成するまでに
時間をかけて、材料を集めました。実は、資材屋さんでウロウロしながら作品に使いたいものを探していて見つけたのがこれでした。
「ワイヤーフレームバッグを使ったバッグアレンジを作りたい!」
と思ったのが、たしか2017年頃。記憶があいまいですが、その時は試しで作ってみようかな?という程度でワイヤーフレームの状態で当時、生徒さんも少なかったので、5個購入しました。それから生徒さんが増えて、
「5個では足りないから、また、資材をそろえてからにしよう!」
と、ずっと気にはなっていたもののそのままの状態で保管。
たまたま昨年、めったにいけない資材屋さんの展示会に足を運んだ時にこの資材と再び遭遇。メーカーの担当の方も話しやすく感じの良い方だったので、生徒さんが増えたのと自宅レッスン用にと思い、追加で10個購入。これで、やる気になったものの、なかなか始まらずにそれからさらに1年間。大事に大事に温めてきたものでした。
資材としては、かなり気に入っていたものだったから、身構えて良いものを作りたいと思いすぎていたのかもしれません。自宅でも何度も目にして、気にはなっていたのですが、
「作り方をコンパクトにして、自主講座(はなむすび)の時間内でどのようにつくっていこうか?」
と考えれば考えるほど、時間と作業工程がいつも以上にかかることが予想できたので、なかなか使う気になれずにのばしのばし、それを見るたびに
「いつかはしよう!…そのうちしよう!」
と、思いながら遠ざかっていました。
秋の芸術祭で展示用に飾る場合、飾る場所の空間が広いので自宅に飾る場合とかなり違います。作ったものを並べるだけでは、何を飾っているのかわかりづらく、ほとんど目立たないものになってしまいます。パッと見てわかりやすいものが足を止めてみていただけるのです。
ちなみに過去の展示作品は、下の写真です。
作るものが小さいと空間が広く、持て余した感じになってしまいました。
年に1度のことですが、毎年この時期になると決まって、空間との調和、空間の使い方について考えさせられてしまいます。
講座では、毎月増えていく制作品だから負担にならないようにと思って、自宅に持ち帰っても場所を取らない、置き場所に困らないもの、それでいて長く楽しめるものを心がけて制作してきましたが、それだけでは、展示の時に
「パッ」
と、しないのです。
芸術祭に向けて、何を展示用にしようかと考え始めて時に、気づいたことが・・・
「ハッ」
っとしました。それは、まるで中3の末娘に
「この私物を片付けて!」
と、繰り返しお小言を言っていた自分と重なるものを感じたからです。
そこで、私の中のやる気スィッチが
「カチッ」
と入りました
「目の前のことをやり過ごすのではなく、ちゃんと作品として完成させよう!」
と一念発起できたのです。娘の存在に感謝
バッグアレンジと言っても、前面にお花の入っているもの、生花を使ったもの、アーティフィシャルフラワーを使ったもの、プリザーブドフラワーを使ったもの、リボンで彩られたものなど、作り方も様々。
まず、
「何を素材として使って作りたいの?」
から考えます。素材によって見せ方が変わります。
「バッグアレンジの場合、普段の趣味の自主講座の内容としては工程が多く、1回完結の2時間では仕上がらないので、どうしようか?」
お仕事の都合やご用事で2回続けて参加できない方もおられます。今回もそうでした。お二人ほど制作を見送られてお休みに。どちらかお休みの方が3人いらっしゃいました。本来なら毎回楽しんでいただけるようにと思って、ここ最近は1回で完結できるものばかりを制作してきましたが、気持ちを切り替えて、1回が難しいのなら2回?3回?それで納得できるものにしようと決めました。まだ、お休みで完成できてない方が、あとお二人います。講座の合間を縫って、完成させていただこうと思っています。
そこで、
「素材はどうする?」
秋の芸術祭の展示用に飾れて、なおかつご自宅でも長く飾っていただけるようにプリザーブドフラワーとアーティフィシャルフラワーを使って、“自慢の1品だと思っていただける作品”にすることにしました。
*プリザーブドフラワーとアーティフィシャルフラワーを組み合わせたものがこちらの写真になります。
ワイヤーのバッグアレンジ用の資材を見つけてから、ここまで決めるだけなのに今思うと時間とタイミングが必要だったのか見知れません。2年近くかかりましたが、ようやく作りたいものの方向性が見えてきました。方向性が決まったら、あとはデザインです。
オーダーの場合は、お客様の要望をお聞きして、それをもとに想像力を膨らませて、シチュエーションをイメージしながら作らせていただいておりますが、講座の場合はそうはいきません。お一人おひとりの講座生の方の感性を活かして作っていただけそうなものを根底に考えます。基本的な扱い方や作り方もお伝えしながら、作業工程を1から10までご自身の手で作っていただきたいと考えておりますので、
「人にプレゼントしても喜ばれるような素敵な作品が、自分で制作出来る!」
完成品を目指して、試作品を作っていきます。