皆様は、春というとどんなイメージをもたれますか?
厳しい寒さから解放されて、綺麗な桜がが咲いて、なんだか心がワクワクしたり希望が湧いてきたりと、そんな心が元気になるイメージですよね。
でも、春は花粉症などで体調の変化が激しくなる時でもあります。
また、卒業式などや地元から離れ就職したりと大切な方との一時的なお別れの時でもありますよね。
ワクワクして楽しみたいけれど、いろいろな環境の変化を考えると、気持ちが不安定になってしまう春もあります。
今回は、春だからこそ聴いてみたい、そんな不安な心のつぶやきを歌ったジャズの曲をご紹介したいと思います。
1950年代に発表されたジャズの曲で、「フラン・ランデスマン作詞」「トミーウルフ作曲」
「Spring can really hang you up the most」(スプリング キャン リアリー ハング ユー アップ ザ モスト)
という曲です。
タイトルの「Spring can really hang you up the most」は「春は私を最も憂鬱にさせる」という意味です。
すごく有名という曲ではないのですが、この曲を愛する歌手の方も多く、多くの歌手に歌われています。
私のおすすめの歌手の方はこちらです。
「Ella Fitzgerald:エラ・フィッツジエラルド」
「Dianne Reeves:ダイアン・リーヴス」
「Jane Monheit::ジェーン・モンハイト」
歌詞の内容は
恋に破れ、部屋を一人寝転がって天井を見上げてぼーとしている。
公園を歩いて、孤独な時間を紛らわしている。
鳥は巣を作り、私の心は歌おうとしている。
心が折れていることが分からないように。
大学生は、「穏やかな情熱」という詩を夢中でかいている。
私は、売れ残った昨年のイースター帽子みたい。
お医者さんは薬を処方してくれるが、慢性なので効かない。
というような内容の歌詞です。
憂鬱な春を迎えた女性の不安定な心情が綴られていますが、ゆっくりと静かにこの憂鬱から抜け出そうという心情も現れている気がします。
曲調はとてもゆっくりで、最低限の伴奏なので静かに聴くことができます。
皆さん憂鬱な心情を優雅に歌い上げているので、心地よく優しく心に響いてきます。
綺麗に咲く桜を見ながら聴いても合いますし、お庭に咲くお花を眺めながらゆっくりとした時間を過ごしたいときにもおすすめです。
それでは、「Spring can really hang you up the most」を聴きながら、心優しくゆっくりとした時間をお過ごしくださいませ。