考えたくはないけど、『栃木、佐賀、埼玉・・・まだ表面化していない、動物遺棄』 | 『一人暮らしの猫飼い』

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考えたくはないけど、
●『栃木、佐賀、埼玉・・・まだ表面化していない、動物遺棄』
何度も、ブログ記事の中で書いてきたが、11月2日日曜日、毎日ホールで開催された、いぬねこ映画祭に参加し、動物をテーマにした題材にした映画を2本観た。
その映画を撮った2監督他、有識者の討論を聞いたのだが、時間の都合上、討論については、やや物足りない内容となってしまった。

だからではないが、動物愛護について色々な事を考えた。
11月2日に映画祭の直前に、ショッキングなニュースを耳にした。
内容は、栃木県宇都宮市の郊外さくら市を流れる鬼怒川河川敷で、小型犬の遺体が大量に発見された。
複数の犬種の遺体が、付近に散乱して、動物愛護法違反の疑いが有るという。
その後、やはり宇都宮市郊外(茨城県との県境近く)の林道下でも犬の遺体が発見された。
そちらの報道では、廃棄“物”処理法違反の疑いだという。
同じニュース、それぞれのニュースの続報を見聞きしている人は多いと思う。
考えたくはないが、同一犯の可能性もある。
最初の、さくら市の河川敷で発見された一方だが、10年以上前から、栃木県宇都宮周辺は、ほぼ毎月営業車で、レンタカーで走っていたので報じられた写真を見ると、あの辺りかと、想像できてしまう。
近くに民家、あるいは工場、事業所が有っても、首都圏程の密度ではなく、夜間に人目を避けて悪い人間が投棄、放置したのだと想像出来る。
許しがたい、蛮行。

その栃木県のニュースを耳にする前から、離れた佐賀県で、小型犬マルチーズが行政施設(愛護センター)に持込みが続いている事を、(支援品を不定期で発送している団体の代表)ブログ で目にしていた。
たまたまだが、佐賀県の複数の保護団体に支援品をおくっているので、他のブログでも目にしていた。
直近でも、埼玉県で昨年から置き去り、投棄されたと思われる小型犬が数多く保護されていた。(残念ながら、死亡した犬もいる)

未だ報道されていないだけ、表面化されていないだけで、全国で置き去りにされ、放置され、投棄遺棄された犬(あるいは猫)達が、多数いるのかも知れない。

動物愛護法が改正され、行政施設が犬猫の持込(引取り)を、断ることが出来るようになったが、行政施設に持込まずに、人目のつかない、河川敷、山林に投棄する人間が居るのだと想像する。
佐賀県で、行政施設に持ち込まれた犬たちには、一部里親の問い合わせも有るらしいが、収容数に限りが有る、施設で収容数を超えた時、週末に“処分”の判断が下される犬達が出てくる。

国に対して、自治体に対して、“殺処分ゼロ”を求める事も大事だが、殺処分を無くすためには、それでけでは不十分。
報道によれば、あるいは個人的な(無責任な)想像で書けば、投棄した人間は繁殖業者か、生体販売の業者、あるいはそれらの業者から処分を請け負って引き取った人間ではないかと思う。
栃木県で佐賀県で、あるいは埼玉県で、犬を投棄遺棄した人間が逮捕され厳罰が下されることを期待したいが、安易に犬を繁殖業者から、ペットショップから購入する人間が居なくなることを、目標とするべきか。

1年中、いつでもペットショップの店頭で、ショーケースに入った、仔犬仔猫が、途切れることなく販売されている。
昨年別のブログ記事で、回転寿司について考えるを書いた。
いつでも、手を伸ばせば好きなネタ(犬種)を手にすることが出来るのは便利だが、手を伸ばされることなく、レーンを何周もする回転すしの皿は、どこかで見切りをつけられて、レーンから降ろされて、“廃棄”される。

ショーケースの中で、買い手がつかずに長く過ごした犬達が、栃木で投棄されたのかと考えてしまう。
犬あるいは、猫の販売を生業とする人が最大利益を狙えば、多くの頭数を扱い、1頭当たりのコストを下げようとするのだろう。
多くの頭数を扱おうとすれば、より多くの買い手を安定して見つける必要が有る。
見つけられなければ・・・、
これ以上、考えたくない。