追い求めるのは勝利【東京V】
5月10日(水)午後から行われていた打ち合わせを終え外に出ると、いつもは暗く佇む味の素スタジアムが煌々と光を発している。
ウィークデーの今日はJ2リーグ第13節東京ヴェルディ対横浜FCの一戦が行われる日であった。
日テレのスポットCMでラモス【東京V】対カズ【横浜FC】因縁の対決として大々的に宣伝していた試合である。
時計を見ると時刻は19時40分を過ぎており試合は前半を終える頃であった。
しかし、スタジアムの光を目の前にして帰る気にもならずチケット売り場に行き当日券を購入する。
打ち合わせをしていた味の素スタジアムに戻ればチケットを購入することも無く観戦出来たのだが、日本サッカー界を牽引してきたラモス、カズの2人が対戦する試合には敬意を持って2000円を払っての観戦を選択した。
スタジアムに入ると試合は0-1で横浜FCリードで前半が終了し、コンコースは人で賑っていた。
しかし、コンコースにいる緑のユニホームに身を包んだ人たちからはネガティブな会話やチームを去った選手や現役を退いた選手などの昔を懐かしむ会話が飛び交っていた。
今シーズンはヴェルディ戦のチケットを持っていながら予定が合わず観戦を逃した事が2度ほどあり、東京ヴェルディ戦を見るのは今日が初めてであった。
今年から戦いの舞台をJ2に移した東京Vがどのようなサッカーをするのか?大量に入れ替わった選手たちがどんな活躍をするのか?リードされている試合展開は気になるがそれ以上に楽しみな試合観戦となった。
川崎Fの試合でJ2を200試合以上観戦した経験から、このリーグを勝つには堅守速攻、絶対的な得点パターン、引いて守る相手を切り裂く強烈な個人技などが必要と思われる。
昨年までのヴェルディのイメージから私が勝手に予想すると
①『強烈な個人技』は心配無し。(ヴェルディの伝統から)
②『得点パターン』は未知数(新外国人などもあり)
③『堅守速攻』は少々疑問。(ここ数年から見て堅守は・・・)
J2リーグNo1堅守の横浜FCのゴールを割るためラモス監督は後半から今期初出場のFW森本貴幸を投入した。
しかし、後半の試合展開を見て2年ぶりに見る横浜FCの成長とチームとしてJ2を勝ち抜く術を得ているチームと率直に思った。
そして、ヴェルディを苦しめる堅守速攻、ピッチを縦横無尽に動き回るアウグストの強烈な個人技にはJ1昇格を狙う条件の2つは満たしていると思った。
そしてスピードは無いが素晴らしいテクニック、世界舞台で得た経験をチームに与えるキングカズと山口素弘、城彰二の3人が引いて守るだけだった横浜FCに良きバランスを与えている。
対する東京ヴェルディは伝統的のヴェルディらしい雰囲気はありながら、確実に選手レベルが下がり理想のパス回しを具現化出来ていない印象が強い。
肝心の1対1で横浜FCに負け、せっかくのチャンスも自分たちのパスミス、トラップミスで潰す。
気持ちも大事であるが、それ以前の問題も深刻だなと感じた。
選手、スタッフ、サポーターが伝統のヴェルディらしさを追い求める気持ちも大変理解は出来る。それは私も黄金時代のヴェルディサッカーが素晴らしく思い、出来るなら復活して欲しいと思う1人であるからだ。
しかし、今日の試合を見て現時点のヴェルディに感じるのは、理想のサッカー【ヴェルディらしさ】を追い求めるレベルのチームでは無い事である。
まずラモス監督が指摘するように、誰でも出来る気持ちを前面に出すのは当然だが、勝利【J1復帰】を追い求めて身の丈に合ったサッカーを展開して欲しいと思う。
そしてゴール裏のサポーターが揃って応援する姿には新たなヴェルディサポーターを感じ、一般のサポーターもコールに合わせ応援歌を口ずさんでいる姿には、いつかゴール裏中央部のサポーターが増えていく予感を感じた。
J2リーグ第13節試合結果
[得点]
東京ヴェルディ 0-2 横浜FC
[勝点22] [勝点28]
[得点者]
【東京V】
【横浜F】10分 トゥイード、59分 三浦知良
【入場者数】9255人

