明けましておめでとうございます。2025年最初の記事は最近よく弾いているSELDERのストラトタイプ、ST-16についてです。



日本における安ギターメーカー4大巨頭といえば、セルダー、フォトジェニック、レジェンド、プレイテックです。本家本元Fenderのストラトが最安のPlayerシリーズでも10万円を超える中、これらのメーカーは1万円台でそのコピーモデルを量産しています。もう少し頑張ればスクワイヤーやバッカスなど、有名ブランドにも手が届きますが、やはり「一万円台」の力は圧倒的です。初心者の頃これらのメーカーのお世話になった方も多いことでしょう。



私もその一人でした。中学生の時Xjapanに触れた私は、HIDEとPATAのツインギターが織り成すメロディアスなサウンドに大きな衝撃を受け、Xjapanの楽曲群をコピーしようと目論みました。ネットで色々調べてみると、サクラ楽器が取り扱っていたセルダーのギターとフォトジェニックのアンプがついて一万円台の初心者セットを発見。ギターの事など何も分からなかった私は即購入に踏み切りました。



しかしお読みになっている皆さんはもうお分かりかと思いますが(笑)、Xjapanはモッキンバードとレスポールという2ハムのギターからギター隊が構成されています。こちらのST-16は3Sのストラトタイプです。当然同じような音が出る訳もなく、パワーコードやブリッジミュートの存在すら知らなかった中学生の私は、トラスロッドナット用に穴が開けられているのを見て穴の空いた不良品だと勘違いし、このギターは長い間押し入れに仕舞われてしまいました笑。一応申し訳程度にPrologue-World anthem-の譜面はなぞりましたが、5日程でのお役御免と相成りました。



こうして長い間押し入れにいたST-16でしたが、高校の音楽の授業でクラシックギターに触れたことをきっかけに再び日の目を浴びる事になります。オープンコードの存在を知った私は、家にあったエレキギターの存在を思い出し、ひたすらST-16でコードをかき鳴らすようになります。しかしレジェンドのテレキャスを購入したことで(笑)、その役目も長くは続かず…



その後本格的にギターを練習することになり、YAMAHAのパシフィカ、レブスターとメインギターを変えてきた私ですが、最近になって再びST-16を触るようになりました。理由はストラトタイプをこれしか持っていないからです笑。




改めてST-16を見てみましょう。フェンダーが権利保護を強化したこともあり、現在各メーカーのコピーモデルはヘッド部分が本物のストラトキャスターとは異なるものになっていますが、このST-16が製造された頃はそんなものお構い無しだったようです笑。塗装も悪くないし(というかかなり好きな色です)、見た目だけなら完全に立派なストラトキャスターといえます笑。




 ネックも細くて握りやすいし、購入からかなり経った現在でもポッドにガリなどはみられません。セレクタースイッチは少し動きが硬いですが…。


サウンドについては、格安ギターの割にはしっかりしたものになっていると思います。しっかりシングルコイルの音がしますし、近い価格帯のパシフィカと比べてみてもミドル、フロントのサウンドだけ見れば私はこちらの方が好みです。あくまで主観ですが、パシフィカがカラッとした音なのに対し、ST-16は粘り強い音がします。このギターを使うのは恐らくギターに初めて触れる初心者なので、そのニーズはしっかり満たせるサウンドに仕上がっていると思います。これからギターを始める方はもちろん、メインギターを変えて現在安ギターが家に眠っているという方もぜひたまには手に取って、初心者の頃を思い返してみてはいかがでしょうか?



あとがき

Yahoo知恵袋等で酷評されがちな安ギターですが、私は初心者の方が購入するのに関しては全く問題ないと思います。フェンダーやエピフォン、PRS SEが10万付近の価格帯である事から1万のギターなんて…と経験者は思ってしまいがちですが、初心者からすると全く未知なものにそんな大金は恐らく払えません。頑張れば3万円のパシフィカ112vが買えるでしょうが、そこまで出す人も多いとは思えず、1万円台でエレキギターが体験できる安ギターは多くの方に向けてギターの門戸を開く大事な役割を果たしているのではないでしょうか。上手く続けばより上位のギターを買えばいいし、挫折してもダメージは最小限で済みます。


しかしアンプに関しては初心者セットについてくるフォトジェニックのものではなく、せめて刀ミニなどしっかりした物を全力でお勧めします笑。