第73回安田記念は4日、東京競馬場で行われ、4番人気のソングライン(戸崎)が快勝。ヴィクトリアマイルVからの転戦だったが、G1馬10頭がそろった牡馬相手の豪華決戦も完勝し、国内最強マイラーの座に就いた。今後は優先出走権を獲得したブリーダーズCマイル・G1(11月4日、米サンタアニタパーク競馬場)に照準を定め、国内外でのG1制覇を目指す。

 ゴール前でしのぎを削るライバルを尻目に、馬場の真ん中を鮮やかに突き抜けた。残り400メートル。中団で脚を温存したソングラインが戸崎の右ムチでグンとギアを上げた。「最後の脚はあるので自信を持って乗りました」。上がり3ハロン33秒1。信頼を寄せる末脚で強豪たちを続々とパスすると、最後は内で叩き合うセリフォスとジャックドールを一気にのみ込んだ。戸崎からゴール前で早々と出たガッツポーズ。1馬身1/4という着差以上のインパクトで、国内最強マイラーを証明した。

 様々な偉大な記録に肩を並べた。このレースの連覇は史上3頭目で、ヴィクトリアマイルからの連勝は09年ウオッカ以来、2頭目。「いいスタートだったし二の脚も良くていいポジションで運べました」。戸崎は絶妙なエスコートで、安田記念では21年ぶりとなる18番枠からの勝利へ導いた。

 並みの牝馬ではない。林調教師は中2週と短い間隔のなかで、もう一段上を目指した。追い切りは2回とも戸崎騎乗の3頭併せで負荷をかけ、最終追いの翌々日の2日にも美浦・Wコースでラスト1ハロン12秒8をマークした。

 「去年の安田記念よりも今年のヴィクトリアマイルよりもさらに状態を上げていってどこまでやれるかという気持ちでした。こういう結果になって本当に夢みたいです」と林調教師。強い負荷をかけてもメンタルやフィジカルが崩れないという成長を感じているからこそだった。強気の采配でつかんだ大きな勝利は通算100勝目。「節目の勝利になったのはうれしいです」と素直に喜んだ。

 昨年は米国遠征プランがあったが、喉のアクシデントで白紙となった。馬主のサンデーレーシング・吉田俊介代表は「今秋はBCマイルを目標にしたいと思います。一度使ってから本番という形になると思います」と再度の挑戦を明言。圧倒的な強さで国内マイル路線の頂点に立ち、秋は遠くアメリカの地で最上級の輝きを放つ。

ソングラインはこてこてのマイル王じゃ‼️