食虫植物群落とは⁈ | 御茶ノ水のお花屋さん*フラワーショップつぼみ

食虫植物群落とは⁈

食虫植物と言えばハエトリソウやウツボカズラが有名でしょうか。

夏には花屋の店頭で並ぶこともあるので、つついてみたことがある方も多いのではないかと思います。


さすがにその2種は日本に自生していませんが、成田空港の近くに食虫植物の群生している場所があるそうです。

群生⁉︎ と、気になったので実際に行ってみました!



場所は千葉県九十九里平野のほぼ中央に位置し、山武市と東金市にまたがったところ。

成東・東金食虫植物群落』という名称です。

この辺りの土地は砂質土壌で地下水位が非常に高く栄養分の乏しい湿原であるため、食虫植物やその他珍しい植物が群落を形成したとのこと。

食虫植物は葉が変形してできた捕虫器官で昆虫や小動物を捕え、それを栄養の一部として生育するので栄養分の乏しい場所でも育つことができるのですね。


さて、群落ってどんな感じ?と楽しみに行ってみたらこんな感じでした。

ぱっと見は、ただの原っぱ?


でも足元をよく見ると丁寧に一種類ずつ説明文が添えてありました。



こちらはイシモチソウ(モウセンゴケ科)

ちょっとわかりにくいですが、小さな虫が線毛から分泌された粘液によって捕えられていました。

イシモチソウなど、モウセンゴケの仲間は、線毛の先から出た酸性の消化液が虫の体に浸透し、タンパク質を分解・吸収するそう。イシモチソウ、お食事中なんですね。



そしてこちらはモウセンゴケ(モウセンゴケ科)

わかりにくい写真…


おそらく、この中のどれかがモウセンゴケです!


また、観察舎の中には水槽があり、イヌタヌキモ(タヌキモ科)が展示されていました。




イヌタヌキモは池や沼などの水中に浮遊する食虫植物で、茎についた小さな袋で虫をスポイトのように水圧を利用して吸い込み捕食します。


ハエトリソウにしろ、イヌタヌキモしろ、食虫植物は実に面白い機能を持っているなと感心します。


食虫植物ではありませんが、そのほかには小さくて可愛いらしいハルリンドウ (リンドウ科)が咲いていました。


湿地一面に咲いていたのは黄色い小花のウマノアシガタ(キンポウゲ科)


こちらはノアザミ(キク科)


などなど…

この群落には全部で8種類の食虫植物が生育しているそうです。今回は全てを確認することはできませんでしたが、とても貴重なものを見ることができました。


でも、残念ながら近年では湿地の消滅が著しく、かろうじてこの群落地がおもかげをとどめているとのこと。

現地ではボランティア団体である、成東・東金食虫植物群落を守る会 の方々が群落の保護をしてくださっているそうです。

もう感謝しかありません…

素晴らしいものを見せていただきました。

ありがとうございました!! 





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