球磨村に一面のネモフィラを | フラワーショップとがおの店長メモ【上天草・大矢野】

フラワーショップとがおの店長メモ【上天草・大矢野】

風光明媚な花の島大矢野で、お喋りな店長が繰り広げる花屋の日常を綴ります
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今年の6月まで7年間にわたって取り組んできた【被災地にチューリップを咲かせようプロジェクト】でしたが、円安とか球根の不作などでチューリップの球根価格の高騰もあり、これ以上肥後花市場・花商組合に迷惑をかけるわけにはいかないな・・・と、プロジェクトの終了を決断しました
 
益城町や相良村、人吉市や球磨村などで花を植える活動に取り組んできて、本当に多くの皆さんと知り合って素敵なプロジェクトだったなぁ・・・なんて感傷にふけるつもり満々の私だったのです
 
ところが
 
秋になると球磨村の畑の地主の小川さんからお電話があった事もあり、つい『なんか植えましょか』なんて言ってしまうのが私の悪い癖です汗
 
この秋からフラワーショップとがおの責任において、気持ちを新たにして花を植える活動をスタートさせました。とりあえず今回は球磨村を青く染めてみようという事でネモフィラの種まきに行ってきました
 
 
現地に到着すると
すごい霧です
人吉盆地は霧が多い事で有名ですが、球磨村の渡地区は球磨川に近いので(それで水害の被害も大きかったわけですが)霧が濃く垂れこめます
この霧について現地のご婦人方は、洗濯物が干せないから困ると異口同音におっしゃってました。天草人にはピンとこない感覚ですから、こういうのは現地に行かねばわからないものです
 
さて、作業開始です
ネモフィラの種はとても小さいので砂に混ぜてひとつまみずつ蒔いていきます
 
今回も地元の方がお手伝いに来てくださったので作業は早いです

 

 
益城町赤井区の元区長・井川さんも遠いところご参加してくださいました
 
農業のプロだけあって蒔くスピードも段違いです
 
チューリップを植えた時に比べると、作業の時間も労力も10分の一くらいという感覚です
少ない人数でも1時間ほどで終わりました
 
ただ、今回のネモフィラは実験企画となります
はたして球磨村の冬の環境でネモフィラは立派に育つのか、ちゃんと花をつける事ができるのか
それを見極めたうえで来年以降の展開を決めていこうと思います
 
ちゃんと花が咲いたら来年はこの倍以上の広さに・・・と私がつぶやくと、隣にいらっしゃったご婦人が『これくらいの広さでもう十分だからあせる』とおっしゃってました(笑)
 
 
新企画の第1回目はうまくいきました
しばらくは発芽状況とかみながら追加の種まきとかも考えていかねばなりませんけどね
 
そして今回、ある男性との出会いと会話から面白い話になったのはまた次のお話で・・・ニコ