日本ハム監督に栗山英樹氏 大社オーナー「球団の方針を理解してくれる人」
(スポニチアネックス 10月17日(月)6時33分配信)
日本ハムの来季監督にスポーツキャスターの栗山英樹氏(50)が就任することが16日、確実となった。
シーズン途中の9月15日に梨田監督の突然の退任を発表してから約1カ月。球団が進めてきた後任監督人事で、最大の条件とされたのがチームの現状をよく知り、球団の方針を理解する人材。大社啓二オーナーは「スカウティングと育成という球団の方針を理解してくれる人。球団がやってきたことを継承してもらいたい」と明確に話していた。そのビジョンに最も当てはまったのが栗山氏だった。
日本ハムはかねて栗山氏をGM候補として高く評価。将来的には球団フロントのトップとしてチーム編成、球団経営を任せるGM就任の構想を描いていた。その理由として挙げられるのが、栗山氏がスポーツキャスターとして21年間の取材などを通じて築いてきた幅広い知識と人脈。大社オーナーも栗山氏と親交があり、これまで何度も球団経営やチームづくりについて意見を求めてきた。今年2月1日のキャンプイン。沖縄・名護のグラウンドで話し込む2人の姿があった。
梨田昌孝監督(58)の今季限りでの退任に伴う後任人事を進めてきた日本ハム球団は、ゼネラルマネジャー(GM)として評価していた栗山氏に現場を任せる方針を固めた。近く正式に就任要請を行い、栗山氏も受諾するとみられる。
後任監督については当初、生え抜きで球団OBの横浜2軍監督の白井一幸氏(50)を最有力候補に検討。しかし最近になって、将来的なGM構想の前にまず現場を任せたいと方針転換された。



栗山英樹氏の監督就任が決まりそうだ。


私は栗山英樹氏の監督就任は「パ・リーグの経験や指導歴もないので実現性はない」と推測していたし、私が聞く限りの関係者周囲の情報では外国人監督就任が濃厚と約一ヶ月前に聞いていたので意外な気持ちだ。


栗山英樹氏がファイターズ監督へ要請する人脈はあり、東京ホーム時代から繋がりが深いテレビ朝日の専属解説者であったこと(過去にテレビ朝日解説陣からファイターズ監督へ就任した例はないが、武上四郎氏が監督就任を要請された事があった)とファイターズ独自の創価閥ということで打診は容易かったと思う。


しかしながら、この監督人事が強化部門が推していた人物かというとやや疑問符が残る。

故・大沢啓二氏が常務取締役管理部長の際、高田繁元監督のことは自らが招聘した人物ではないという事もあったが「指導歴がない」ということで当時の評価は高くなかった。
この流れを受けて故・近藤貞雄氏監督以降は「指導歴」が人選における最低条件になっていた筈であった。これが覆された事に際しては勘ぐりたくなるだろう。


栗山英樹氏は「爽やかでクリーンなイメージ」であり、観客動員という点では当初はかなり貢献するだろう。また、指導歴が皆無ということで人件費も削減する事が出来る。


この人事は2010年ドラフト直前でジャイアンツ入団への意志が強い澤村拓一より観客動員に期待が出来る上、間違いなく入団しある程度の成績は残せる斎藤佑樹へ急遽指名した経緯と非常に似ているのだ。
人選が一枚岩でなく、強化にも営業の声が大きくなってしまったと危惧を感じる。


このチームは観客を一人でも集める事が最優先事項となって来たと感じられる人事ともいえるかもしれない。
栗山英樹新監督の手腕が見物であるが、この船出は穏やかではないと私は考える。

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