こんにちわ、もちもちです。
気分転換にこちらを書いています。
でもね・・・ラブラブな始まりではありません。
本格的に書き始めるのはまだ先の事になると思いますが、気長にお付き合い頂けると嬉しいです。
優しい悪魔・序章
漆黒の闇が包む城の中、ただ一つ緑柱石の埋め込まれた扉がある。
その扉奥には同じ緑柱石が敷き詰められた床が広がっていて白い壁を緑色に染めていた。
だがそんな部屋の中で唯一違う色を放つ場所がある。
それは部屋の中央。
部屋でただ一つの天窓から明かりが差し込んでいて、ぼんやりと青銀の月明かりに包まれた。
緑柱石と混ざり合う青銀の光。まるで北欧で見られるオーロラの様に光の幕が下りている。
その光の幕の向こう側にそれはあった。
とても繊細な彫刻が施された白く大きな棺。
この部屋は棺の中で眠る者の為だけに作られた秘密の部屋だった。
音もなく空間が歪む。
誰もいなかったはずの部屋の中に、一瞬にして人影が現れた。
漆黒の闇よりもより黒い髪と瞳を持ったその人は、そっと棺の前に跪くと、優しい微笑みを浮かべた。
その微笑みは見る者を魅了するに十分なほど力を放っている。
だがその瞳の奥に何が宿っているのか・・・それを知るものは少ない。
深く暗い海の底のような瞳には激しい憎悪と・・・・それ以上の深く切ない悲しみに満ちていた。
宙にかざされた指の先に一輪の薔薇が現れる。
その白い薔薇に唇を寄せると・・・シュ・・・・と一瞬で薄紅色染まる。
色が変わる瞬間、微かに苦痛の表情を浮かべた口元はすぐに微笑みを浮かべる。
その優雅な指先が棺に消えると、その瞳が優しく細められた。
見る間に薔薇が萎れていく。
その薔薇から色を・・生気を吸い取ったかのように白磁の様な肌に色が戻った。
まるで眠っているかのように見えるその体。
だがそれは仮初でしかなかった。
温もりが消えはてた棺の主の頬をそっと撫でる。
「また来る・・・・まっていろ。」
蝋人形のように冷たい唇に口づけを落とす。
優しい微笑みのままゆっくりと立ち上がると、その体が少し傅く。
それでもその頬笑みは崩さないまま、何とか体を支えるとそのまま煙の様に姿を消した。
本編でないのにこんな感じですみません。
少し上がってきているので、夕方には更新できると思います。
早めにかけたらお昼には上げたいけど・・仕事あるし無理かな?
本編はミニョサイドから始まります。もう少し時間がかかりますが、今日中には上げますのでお待ちいただけると嬉しいです。