受験をすることについて、周囲に話すかどうかですが、私の場合、幼稚園内では沈黙を貫くことにしていました。


そもそも結果によっては近くの公立に通うことになる可能性だってもちろんあったので、余計な波風はたてたくなかったというのが1つ。


そして、受験をしない方々にとっては、たぶん小学校受験の世界は理解し難いことも多いでしょうし、こちらも、何をどこまでオープンにしていいのか迷うところもあったので、変に口を滑らせてあたふたするくらいなら、いっそ何も触れないのが一番だという結論に至りました。



ですか、園の子たちとは生活圏が同じなので、まれに塾帰りのネイビールックのままお友達に遭遇したり、年長の夏休み明けあたりからは、降園後に公園に寄ることもなくなり一目散に帰宅するようになったので(塾に間に合わないため)、なかなか怪しい様相だった気はします。



そんな私の怪しさを察してか、たまに園のママから

「小学校受験は考えてる?」


と聞かれることもありましたが、そこはすべて


「いやいやいや~~~アセアセ」with 恐縮顔


でやり過ごしました。



我ながら奇妙すぎて笑えます。



それでも、明確な否定も肯定もしていないのだから、嘘はついていない!という無理やりの持論で、自分を正当化して乗り切りました。



ただ、試験がいよいよ始まってからは、どうしても連続して園を欠席せざるを得なかったので、周囲のうっすらとした疑念の芽は、ある種の確信へと変わっていったのかもしれません。



しばらくぶりに登園した日の帰り道、突然同じ園のママに


「お疲れさまだねー!」


と声をかけられました。


一瞬ドキッとして、「え?」と聞き返したら


「お受験だったんだよね?どうだった?」



と、さも当たり前のようにド直球で返ってきました。


まるでお受験したことは公然の事実でしょ風のあまりのナチュラルさに、理解の追い付かない私の全細胞が一斉に活動を停止した瞬間です。


試験を受け終えたばかりで、まだ結果も出揃わないスーパーセンシティブな時期に、ラフに爆弾投げ込んでこないでくれと心の中で錯乱しながら、ひきつった笑顔でなんとかやり過ごしました。






そんな突撃もあり、結果的にお受験について周囲に隠し通せていたかは微妙ですが・・・




まぁ、今となってはよい思い出です笑い