今日はずいぶんと暑いですね。半袖の人も一気に増え、あと先週の春の嵐も相まって桜なんてやはりもはや残っちゃいない。

 

そんなわけで、衣替えも一気に進め、冬物系のスーツも前回コラムでも登場したクリーニング屋に出してしまった。急に寒くなってきたときに出社となったら詰むところだがまあ恐らく心配はないだろう。

で、自分と同じ考えの御仁が世の中に結構多いのか、クリーニング屋は大混雑。自分の前に4人も並んでいた。並んでるのは自分含めオッサンばかり。そして自分の2つ前の人がなかなかで、ダウンジャケットを9枚も出していた。大家族なのか、それとも眠りっぱなしのやつも含め一気に出してしまえという考えが働いたのか。

店員も、まあ当たり前ではあるんだが一つひとつ丁寧にチェックするんですよね。お蔭でこの人独りのために5分くらいの時間を食った。娘を抱っこしながらその場を動かずずっと待つのはなかなか大変、と思うのはまだまだ主夫としては足りぬところ多し、ってところですかね。

 

久々に新聞の話題を。

4/10日経新聞27面「私見卓見」より

じゃぱんって女性進出が遅れた国として悪名高いが、「たかが家事」「家事ごとき」と考えている漢が多すぎでそもそも家事へのリスペクトが歴史的に低いのが根源にあり、卑しいとみなされるような仕事してると思われたら最後、もはやそのレッテルから逃れることはできないという構造を直さない限り、女性の社会進出はコレ以上進むことはないだろうというお話。

 

この記事を書いたのは某資産運用の会社幹部の女性の方。この御仁の所属されている社はHPを見るからに独特の香りがプンプンしており自分にとってはとても共感できそうにないところではあるんだがそれは置いておいて、この記事で書いてある内容は全くもってその通りと思うしかない。

 

以下自分の乱筆。不快に思われる方はここで読むのをおやめくださいね。

 

…。

 

…いいですかね?

 

では。

 

…。

 

コレは以前コラムに書いたような気もするが、娘が産まれたときの2か月間の育児休業があっただけで2半期の間評価がウソでしょというレベルに下がり(今は戻ったが)、そして娘の発熱で急遽お仕事を切り上げて保育所に行かざるを得ないときに「いいねぇ、うらやましい」とか言われたり、飲み会に「あなたは家事育児があるから」と呼ばないとかって、まるでお仕事の不確実性を高める元凶のような扱い。一応お仕事は回してはいるし分担もできてる認識ではあるんだが。

コレってお子持ちさまいじめってやつじゃないんですかね。まさに「たかが家事育児」とばかりに、そのような対応をせざるを得ない状況になってる人間への共感の低さを象徴してるとしか思えない。こんな接し方されてると、今思えば育休が取れたのが奇跡だったのではとさえ思ってしまう。

 

世の中こーいう職場が多いから、そしてお子持ちさまとやらへの風当たりの強さは男女ともそう大きな違いはないから、出生率も上がるわけがないですよね。そして自分の見た限りでは子供って多くの場合ママになつくことが多いはずと思われるんだが、そういう中で女性が家庭に傾きたくなる心情の面を踏まえると、会社の方を切りたくなるママもそれなりに出てくるのは当然と言えばそうで。

 

儒教の教えだか何だかしらぬが、カネという形で直接数字で表れるモノがそんなにエロ…エライのかと、このところ思う機会が増えてきている。当事者になったからこその感覚なんだろうが、貴賤を測るものさしとしてはずいぶんと偏ったモノと思わないではいられない。

コレほどまでに思うようになったのは自分のこなす家事育児の割合がガンガン増えてきているからなんだが、実際家事なんて孤独なモノなんですヨ。

 

そもそも独りで完結できるタイプの作業がほとんどだし、暮らすうえでは必要なんだから誰にも褒められもしない性格のモノでもある。

良い結果なんて少なくともわかりやすい形では、そしてすぐには出てはこないし、それでいて失敗は結構こっぴどく怒られて叱る…然るべきというレベルですぐに目立った形で勃発するから常にメンタルへのダメージと隣り合わせですからね。メンタル以前に最悪家が焼けちゃったり、子供の場合思わぬ事故が起こったりもするし。

 

他人がどういう気持ちで日々過ごしているのか理解できない人間が評価されるような社会構造で今まできたんだからこのようなことになっているんですよね。理解しなくたってもらえるカネが減らされるでもなし、何なら競争の場では弱みを握ってる人間はどんどん干していってしまえば組織としては安泰なんですからね。

 

まあ制度面では利用できるだけ利用しないとと思えるシステムもあるし、誰も理解してくれそうにないならこちらで粛々とアンテナを張るのみ。そもそも理解なんてのは求めるモノともいえない。

大体女性の社会進出にだって、世界の多くの国ではアクティブな女性の方が声を上げ続けたところから始まったという共通の歴史があるんだから、まさに困っているときこそ能動的にってこと。体力の許す限りは動き続けるしかないんですね。

 

兼業主夫の道、なお遠し。